ケガを乗り越えての挑戦、少年忍者・安嶋秀生
2021年「SASUKE」デビューした少年忍者の安嶋秀生(ジャニーズJr)。昨年は初挑戦を前に、塚田、岩本、菅田から背中に気合を入れて送り出してもらっていた。3人は先輩として、同士として、後輩の姿を追いながら声を張り上げてアドバイス。その甲斐あって、初出場にして2ndステージ進出という快挙を達成した。アクション俳優の才川コージからは「マジで忍者だった」と、グループ名になぞらえて称賛の声が寄せられたほど。本人は無意識だったようだが、体を思いきりしならせたり、シルクスライダーを片手で握ったりと、どこかこなれた様子も見えた。
安嶋は総勢22人というジャニーズきっての大所帯グループに所属している。中でもダンスでは長身や体の大きさに加えて、体幹を感じる鋭さのある縦ラインと、円を描くようなしなやかな動きでひときわ目を引く。そんな体の柔軟性が「SASUKE」にも活かされているように思う。
昨年は、挑戦を終えて塚田らが待つ場所へ戻ると、緊張がほぐれたのか涙を見せる場面も。そんな愛らしい一面を持つ安嶋は、11月に20歳の誕生日を迎えたばかり。実は今年5月にケガで足の手術を受け、一時は大会に向けた筋トレや運動ができない状況だったことを明かした。ケガを乗り越えての挑戦。若き挑戦がまた先輩たちにもいい刺激になっているのではないだろうか。笑顔が眩しい安嶋の活躍が楽しみだ。
過酷な挑戦ほど燃える男、Snow Man・岩本照
「筋肉に裏切られることはない」「筋肉痛はAmazonより早く届くプレゼント」など、筋肉にまつわる数々の名言を残しているSnow Man・岩本照。バラエティ番組では筋トレキャラとして出演することもあり、ジムを掛け持ちするなどの驚きのエピソードを披露してきた。
塚田に続いて過去7回の出場回数を誇る岩本。12月10日放送の「バース・デイ」(TBS系)では、本大会に向けた岩本のトレーニングに密着しており、そんなところからも彼への注目度が窺い知れた。過去の挑戦では苦しそうな場面でも「楽しい!」と笑顔を見せたことも。
本大会について「嘘が通用しないのが好き」と語ったように、過酷な挑戦ほど燃えるタイプのようだ。苦手とする泳ぎについても、これまた本番さながらの環境で練習を積む姿があった。結果にこだわりつつ激しい練習に打ち込み、不可能を可能にしていくプロセスを前向きに捉え、ストイックに打ち込む姿には胸を打たれる。視聴者からすれば過酷な挑戦にも見えるが、目を輝かせながらSASUKE愛を語る岩本の姿に、挑戦者にしか分からない魅力があるのだと気づかされる。
4人はライバルでありながらも、サポートやアドバイスをはじめ、ステージを脱落すれば励まし、ステージを突破すればまるで自分のことのように喜ぶ。そんなグループの垣根を越えた4人の姿にも注目したい。記念すべき第40回大会、ジャニーズのトップアイドルとして、「SASUKE」というステージでどんな輝きを見せてくれるのか。
■文/柚月裕実
松竹