黒魔術で“闇堕ち”したグレイドン
映画版とリンクしているといえば、第4話の舞台となる“ノックマール城”もそう。ウィローがバブモーダと最後に戦った場所であり、エローラが生まれた場所でもある。本当は近づきたくもない場所だが、バランタインたちとの戦いの中でグレイドンが傷を受け、黒魔術に侵されてしまうのが分かっていたので、休ませて治療するための場所が必要ということで究極の選択としてそこを選んだ。
廃虚になっているノックマール城だが、バブモーダの魔術・魔力の影響か、囁き声が絶えず聞こえ、幻覚を見せて、キットたちを惑わせ苦しめる。黒魔術に侵されたグレイドンは、エローラを“十三夜の儀式”を行って、バブモーダの遺志を果たそうとするが、温存しておいた魔力を使ってウィローが魔法で急場を凌ぎ、エローラが開眼し、魔法を使ってグレイドンを救い出すというシーンも手に汗握る展開となった。
一難去ってまた一難。この言葉がピッタリの冒険譚だが、城を出た途端に別の敵から追いかけられるという急展開で始まったのが第5話だった。ノックマール城も近づきたくない場所だったが、魔性の森“ワイルドウッド”も本来なら避けたい場所。しかし、“エローラをさらい、その他のものは殺害する”というストレートな目的を持つ敵から逃げるためには、そこに逃げるしか選択肢がなかった。
ここでもまた重大な事実が発覚。ワイルドウッドを拠点にしている盗賊集団ボーンリーバーは、元々ボーマンがいたところ。そこのリーダー的存在の女性スコーピア(アジョワ・アボアー)とボーマンは元恋仲。しかも、ジェイドはそのスコーピアの妹だということが判明した。ジェイドは“ボーンリーバーは親の仇”と教えられ育てられた。それがまさか、逆だったとは。ショックもあったと思うが、意外とすぐに事実を受け入れ、歓迎の宴が行われた。
“真実の果実”で本音を言うも…キットが
そこで振る舞われた“真実の果実”を口にして、それぞれが押し隠してきた本音を曝け出すシーンも。キットとエローラも本音をぶつけ合い、少し距離が縮まったようだ。そして、キットはジェイドへの想いを打ち明け、2人の仲がさらに近づこうとしていたが、いきなりトロールにキットが連れさられてしまう。
28日に配信開始した第6話を含め残り3話。一難去ってまた一難を繰り返すウィロー一行だが、果たしてハッピーエンドで終わることはできるのだろうか。
◆文=田中隆信
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/willow/
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