1月6日(金)よりスタートするドラマ24「今夜すきやきだよ」(夜0:12-0:52、テレビ東京系)の記者会見が1月5日に行われ、W主演の蓮佛美沙子とトリンドル玲奈、共演の鈴木仁、三河悠冴が登場。それぞれの役や作品の見どころ、印象に残っているシーン、自身のご褒美ごはんについてなどを語った。
同ドラマは、「第26回手塚治虫文化賞」の「新生賞」を受賞した谷口菜津子の同名コミックが原作。「今居る場所で自分の幸福、自分たちのかたちを貫く」ことをテーマに、正反対の女性二人の共同生活を描き、日常生活に当たり前のようにあるジェンダーロールや、婚姻制度、セクシュアリティーにまつわる生きづらさへ立ち向かう姿を、おいしいおうちごはんを通して紡いでいく。
蓮佛は、内装デザイナーで恋愛体質な太田あいこを、トリンドルは、アロマンティックで絵本作家の浅野ともこを演じる。そしてあいこに引かれていく杉浦ゆき役に鈴木、ともこの友人でフリーのWebライター・村山しんた役に三河が配役されている。
「こういう作品があることが私たちにとって希望」
会見で「原作と脚本を読んだ感想」を問われると、蓮佛は「単純にすごく好きだなぁと、登場人物たちのことをすごく大好きになりました」と話した上で、「原作で谷口先生があとがきのところに書かれていた『いつか“こんな時代もあったんだね”と言われるような作品なってほしい』というその一文にものすごく感銘を受けて、本当にその通りだなと思った」と語った。
また、「いろいろな価値観があっていいんだよ、“普通”ってないんだよということを教えてもらいつつ、こういう作品があることが私たちにとって希望だなというふうに思いました。このタイミングで作品の一員としてかかわることができてすごくうれしかったです」と振り返った。
アロマンティックというセクシュアリティーを知るきっかけに
「演じるキャラクターの見どころや役づくりについて」では、感情の起伏が激しいあいこを演じた蓮佛は、「感情がジェットコースターだなと思いながら演じてるんですけど、ドラマの中の緩急はあいこが担っていると思うので、見ていて面白い人間として、楽しんでもらえたらいいなと思います」とアピール。
感情をあまり表に出さないともこを演じたトリンドルは、「私自身はどちらかと言ったら感情を表に出すタイプなので、必死に隠しながら演じています(笑)」と役柄と自身の性格が真逆であると説明。さらに、「アロマンティックという、恋愛感情を持たないセクシュアリティーを知らなかったので、このドラマをきっかけに知ることができました」とコメントした。
鈴木は「自分自身この(4人の)中でも実年齢が下で、役としても年下の彼氏なので、かわいくなりすぎないように、でも年下らしさも残しつつ…というバランスを監督と探りながら作っていきました」と役づくりのこだわりを明かした。
三河は「しんたは見ているだけで元気になる魅力的な人間だと思うんですけど、そんなしんたも悩みを抱えているので、ただただ明るいだけじゃなく人間味を意識して演じていました。また、ともこさんと二人のシーンが多いので、ともこさんの話をしっかり聞くということを意識しました」と回答した。