飯沼愛&幸澤沙良が「私が女優になる日_」を振り返る 山崎賢人&松下洸平から刺激を受けたエピソードも
――「私が女優になる日_」は、演技バトルなどが放送されるという他にはないオーディション番組だと思いますが、オーディションで印象残ってることはありますか。
飯沼:結果も分からず、お芝居も分からなかったので、とにかくずっと緊張していました。今まで大人の方と接する機会は学校の先生方くらいしか無かったので、そういった意味でもすごく緊張しました。オーディション期間中は、初めて頭が真っ白になるくらい緊張したことを覚えています。
幸澤:私もずっと緊張していました。特に是枝裕和監督監修でショートドラマを撮っていただいた時は、演技未経験にもかかわらず、是枝監督に自分の演技を見ていただくということが一番緊張しました。このような経験ができることはなかなか無いので、様々なもの吸収して楽しもうと思って臨んだんですが、結局緊張して固まってしまったなということがすごく印象に残っています。
――飯沼さんは合格されてから一年半ほど経っていますが、これまでの活動を振り返っていかがですか。
飯沼:グランプリに決まった時からから一年半しか経っていないのですが、もう何年も前のことのように感じます。「この初恋はフィクションです」以降、ドラマに出演させていただいたく度に、「自分は意外とこういうことができるようになったのかな」「成長できたのかな」と、撮影後に思えるようになりました。
――幸澤さんは、初めてのドラマの撮影を振り返っていかがでしたか?
幸澤:少し前まで普通に高校に通っていたので、実感が無いなか演じていました。すごく濃い時間だったのですが、ゆっくり時間が流れているような感じで…。自分が出ているシーンを見ても、もう一人の幸澤沙良を見ている気分でした。
飯沼:私もグランプリに決まった時も実感が無く、ドラマの撮影中も放送が終わっても実感が無かったです。ようやく最近実感しています。遅めですね…(笑)。でも、ドラマを見ていて“もう一人の幸澤沙良が居る”という感覚になるのは、ちゃんと役に入りきれているということなんじゃないですか。
幸澤:役に入りきれていたらうれしいです…!
山崎賢人&松下洸平の撮影現場での姿が刺激に
――飯沼さんは2022年10月期の日曜劇場「アトムの童」に出演されていましたが、日曜劇場の現場はいかがでしたか。
飯沼:「アトムの童」以前に出演させていただいた「この初恋はフィクションです」と「パパとムスメの7日間」は、二作品とも学園もので同世代の共演者が多かったので、学校に行っているみたいな感覚があったのですが、「アトムの童」は大先輩の方ばかりでしたので、現場の雰囲気が全然違いました。先輩方が一つ一つのシーンを丁寧に撮られていることに感動しましたし、「アトムの童」で私自身初めてセットで撮影だったので、現場のセットにも感動しました。
――共演者の方から刺激を受けたことはありましたか。
飯沼:山崎賢人さんと松下洸平さんが掛け合いをするシーンのリハーサルの時に、お二人が監督と「このせりふは背景を考えるとちょっと意味合いが違うんじゃないか」など、細かく話し合われている姿に刺激を受けました。私はまだ自分の意見に自信がなかったり、言えないことが多かったりするので、やっぱり思ったことは言わないといけないなという学びがありました。また、岡部大さんは裏でずっとせりふを口に出しながら練習されておられました。私が一人でせりふを練習していると、岡部さんが次のせりふを言ってくださり、すごく優しい方だなと思いましたし、真面目に演技に向き合われている姿がすごく勉強になりました。
――幸澤さんは、「差出人は、誰ですか?」が学園ものでしたが、次に出演してみたい作品のジャンルはありますか。
幸澤:「差出人は、誰ですか?」はミステリー要素がある学園ドラマだったので、ザ・青春みたいな学園ものにも挑戦してみたいです。あと、ホラー映画が好きなので、ホラー系や、刑事ものにも挑戦できればと思います。