山中&塩野は「キャラクターに結構近い性格」
――共演シーンの多い山中さん、塩野さんの印象を教えてください。
お二人ともキャラクターに結構近い性格をされている印象があって。山中さんは穏やかで、すごく話すわけではないけれど、ポロっと出た言葉が印象的なんです。
塩野さんはコミュニケーション能力が高く、現場を常に盛り上げてくださるので、初めてお会いしたときから「(大和)そのものだな」と思いました。
――親友役・渡邉美穂さんの印象はいかがでしょうか?
実は撮影日が1日しかなかったのですが、こんなに年齢が近い方とお芝居することもあまりないので「貴重だな」と思って。合間時間にはたくさんお話もしましたし、何より癒やされました! お話するだけで伝わってくる“優しさ”が魅力的な方だなと思います。
――何か撮影の裏話があれば教えてください。
作品に入るときに山中さんと距離を縮めたいなと思って、共通点を探すために自分からたくさん話しかけてみたのですが、まるで共通点がなくて(笑)。
序盤にカラオケのシーンがあって、合間時間にカラオケのメニューを二人で見ながら、どれが好きかを話し合っていたんです。私が選んだものを見て「え…僕それ好きじゃないです」と言われ、逆に山中さんが選んだものに対して「カラオケに来てそれ食べるんですか!?」ってなって(笑)。
以降も食の趣味が一切合わず焦ったのですが、撮影を重ねたことで、今はそんなの気にならないくらいにお話できるようになったので、良かったなって思います。
実写ドラマ化にあたって「“一歩も間違えたくない”と思っていた」
――ちなみに久間田さんご自身は和泉と大和、どちら派ですか?
すごく悩ましいですね(笑)。最初に原作を読んだときは「どっちもいいな」と感じていたのですが、撮影は最初大和先輩とのシーンが多かったので「強引でいいかも…!」と思って(笑)。
でも、後半につれて和泉くんとのシーンが増えてくると「優しい空気感が伝わってくるな」と感じて、結果今は和泉くんがいいんじゃないかと思っています。
――撮影前にどのように演じていくか監督と話し合う機会はありましたか?
撮影前に細かくリハーサルを行っていて、「一歩も間違えたくない」と思っていたんです。誰かが責められる展開にはしたくなかったので、みんなでたくさん話し合いました。
台本を読む中で「この言い回し違うんじゃないですか?」とか、「これは勘違いされそう」、「この手の動きはなれなれしく見えるんじゃないか」とか。細かい部分で見ている方を勘違いさせないように、チーム全体ですり合わせを行いました。
好きだからこそ…久間田流“作品との向き合い方”
――久間田さんは、漫画原作の実写化作品によく出演されている印象があります。漫画が好きだからこそ感じるプレッシャーもあるのでしょうか?
そうですね…「漫画好きでよかった!」と思う反面、原作ファンの方に失礼がないようにと思いながら撮影をしています。
でも、自分が好きなことの延長線上でお仕事ができているので、すごくありがたいですし、楽しみながら現場を経験させてもらっているので、チャンスをいただけるのであれば今後も(漫画原作の作品を)やっていきたいです。
――原作のある作品を演じる楽しさがあれば教えてください。
原作があると、顔つきや表情のヒントがたくさん散りばめられていますし、何より普通に生きていたら経験できない展開があったりするので、演じていてすごく楽しいです。
――原作の雰囲気を壊さないために行っていることはありますか?
あかりの表情を研究するために「ここ印象的だな!」と感じた表情を写真で撮ってみたり、鏡を見ながら表情の練習をしたりしています。漫画で登場人物たちが見せる表情ってすごくかわいらしいので、なるべく近づけられたらいいなと思って頑張っていて。ストーリーはもちろん、漫画から得られるものは多いなと感じたので、原作を元に研究するようにしています。