長らくテレビを見ていなかったライター・城戸さんが、TVerで見た番組を独特な視点で語る連載です。今回はバナナマンとサンドウィッチマンがMCを務める「バナナサンド」(毎週火曜夜8:00-、TBS系)をチョイス。
優雅な休日の昼下がりにもぴったり「バナナサンド」
ここのところ、「本当にあった(秘)衝撃ファイル」、「このテープもってないですか?」、「Aマッソのがんばれ奥様ッソ!」といった、妙に体力を使う番組を連続して見てきたので、ちょっと小休止と言っちゃうと失礼かもしれないけれども、前々から「どんなんなんだろう」と気になっていた「バナナサンド」を鑑賞することにした。バナナマンとサンドウィッチマンがメインを張って、広瀬すずと永瀬廉という若きスターがゲストとして華を添えているともなれば、つまらないこともないだろうという、休日の昼下がりを優雅に過ごすためのチョイスである。(番組の放送時間は火曜20時なんですが)
私は初めて見たから、これが恒例の企画なのかいまいち分からないんだけども、1月17日放送回では「目指せ1000円ピッタリ飯」というのをやっていて、100円~600円の価格帯の激安メシを6品取り寄せ、ピッタリ1000円になるように食べるという、ゴチになりますの庶民版、私は何千円とかする料理を見ると高熱が出てしまうので、数百円、数十円の差で勝ち負けの決まるこの規模感になんとも癒される思いである。
何より、出てくる料理たちがどれもこれも本当に美味しそうで、マグロ中落ち山盛り軍艦、石焼ビビンバ、馬刺し、山盛りコロッケ、巨大ラーメン、そして揚げ物を山盛りにした”森林公園”なるプレート、そのどれもが600円以内、美味そう、というだけならいいが、安くて美味そう、というのは口と脳みそから同時によだれが出て大変なのだ。
生まれてこの方、量が多くて安いのが一番いい、という結論が覆ったことはないが、私は将来的に何かしらで成功し、巨万の富を築くという予定で動いている。そうなったとき、高くて少ないものを選ぶようになるのだろうか。スーパーカップより、ハーゲンダッツを選ぶ日が……などと夢想しながら100円の袋麺を床で食らう、優雅な休日の昼下がりであった。(放送は火曜20時)
…と、ここまで書いて気が付いたのだが、TVerでは番組の後半部分が別で配信されていた。「ハモリ我慢ゲーム」という恒例企画らしく、ハモリ隊のコーラスに惑わされずに曲のサビを歌い切れるかというもので、単に日村の歌とか聞いてるだけで楽しいんだけど、ゲストとして登場したホラン千秋がとにかく美しかった。数年前、テレビを持っていなかった為に彼女の存在を知らず、居酒屋かどこかのテレビで一目見てその美しさに衝撃を受けたのを思い出したりする、優雅な休日の昼下がりであった。(火20)