松本若菜、『探偵ロマンス』で演じる“秘密倶楽部の女主人”美摩子は「妖艶で本当に困りました(笑)」
共演者の印象は...
ーー収録に参加されてみて、共演者のみなさんの印象や、現場の雰囲気はいかがですか?
住良木役の尾上菊之助さんの目力といったら、もう……! 静寂さの中にある燃えたぎる何かが伝わってきて、対峙していると私の心の中まで見透かされているような気持ちになりました。住良木さんがいるところだけ時間軸がみんなと違うような、不思議な感覚なんですよ。魔法や催眠術に似た、特別な「尾上さんタイム」が使える方です(笑)。第1話の冒頭の住良木さんのシーンは、レールを使ったおもしろい撮り方をしました。演出の安達もじりさんも大興奮! わざわざセットまでいらっしゃって、尾上さんにいいね! のジェスチャーをして戻られましたよ。それだけか〜い(笑)! となりましたが、言葉にならない興奮を伝えに来るもじりさんがとってもかわいいですよね。
主演の濱田岳くんは、太郎像に本当にぴったり! 本読みの時点でもう太郎に入っていたけれど、その後さらに肉付けされているはずです。第2話で美摩子が太郎に「坊や」というシーンでは、ちょっとタメた言い方にしようかなと計画中。でも、演出に「タメは要りません」と言われたらすぐやめます(笑)。どんな言い方になったのか、ぜひ放送をご覧ください。
ーー放送を楽しみにしている視聴者の方々へのメッセージをお願いします。
実はたった10日間の出来事を描いたという全4話に、いろいろな物語が詰まっています。見どころがいっぱいあるけれど、それが駆け足になっていないところが「探偵ロマンス」の魅力。アクションやクスッと笑えるシーン、魅力的な人物たちのバックボーンなどひとつひとつ深く味わっていただけるんじゃないでしょうか。
衣装にも注目です! 宮本まさ江さんが衣装を担当されているからか、大正時代が舞台というリアリティーが感じられつつも、どこか夢の中のような世界観。遊び心が満載で、目で見ても頭で考えても楽しめるドラマになっていると思います。美摩子の衣装も当時のパリのオートクチュールです。たまたまシンデレラフィットしたので、撮影期間中は太らないように気をつけました(笑)。クライマックスはきっとものすごくかっこいいシーンになると思います。私も台本で第4話を読んでひっくり返りましたので、みなさまどうぞご期待ください!