1月21日にスタートしたドラマ「探偵ロマンス」(毎週土曜夜10:00-10:49、NHK総合)に出演するSixTONES・森本慎太郎のインタビューが到着。
森本が演じるのは帝都新聞の記者・梅澤潤二。世間を沸かせる特ダネを追いかけ、名探偵・白井三郎(草刈正雄)の行方を追っている。新聞社にやってきた太郎(濱田岳)の小説を酷評したことから、二人は犬猿の仲になっている。
「何度見ても楽しい要素、考えられた要素が散りばめられているスルメ作品ですね」
――「探偵ロマンス」に出演することが決まったときのお気持ちは?
江戸川乱歩という作家はもちろん知ってますし、時代背景も好きなのでこの作品に関われてうれしいです。お芝居の仕事は楽しいですね。僕はお芝居に関しては駆け出しですが、そんな時期だからこそ楽しい!面白い!という純粋な気持ちや、プラスの感情を常に大事にしたいです。
「探偵ロマンス」のスタッフさんは連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」に携わっていた方が多いので、稔さんを演じた SixTONESメンバーの松村北斗とも話をしました。「カムカムチームなんでしょ?」「そうそう!」「楽しんで〜」とか、「撮影所近辺で何食べてた〜?」ぐらいですけど(笑)。
――脚本やご自身の役柄についての印象、演じていて印象的だったシーンなどを教えて下さい。
潤二は、「新聞記者として絶対に売れる!成り上がる!」という気持ちを持ったアツい男。アツいがゆえに頑固なところもありますが、僕は好きです。最初は太郎(濱田岳)に対して上から目線で、ちょっとナメてるような態度。でも、物語が進むにつれて二人の距離が縮まって関係性が築き上げられていくので、その心情の変化がちゃんと出せていたらいいですね。時にはきたない手も使うし、それが自分のやり方だと考えている潤二ですけど、心の中には絶対に葛藤があると思うんです。我の強さが少し和らいでいく瞬間も、画面に映せていたらうれしいです。
九州ことばでのお芝居は難しかったですね。何回もお手本の音源を聴きました。CD制作をする時って仮歌さんの声が入っているデモを聞いて歌を覚えていくので、方言のメロディーを真似てコピーすることは職業柄慣れているんです。でも、それを芝居の表現に落とし込む作業がめちゃめちゃ難しくて。方言が“エセ”だと、視聴者が冷める原因になっちゃうじゃないですか。だから方言もちゃんと合ってないといけないし、お芝居としても成立してなきゃいけない。これは大変だ!と思いながら、控室でぶつぶつと口に出して準備をしていました。
脚本も、正直難しかったです。すぐには理解できなくて、「え、どういうこと?」と3話からもう一度読みましたもん(笑)。でも、難しいけれど没頭してしまってあっという間に読み終わるんですよね。そこにこの作品の強さを感じました。ご覧になる皆さんも最後まで観て、また1話から観ると「このセリフにはこういう意図があったんだ!」とか、「そういう気持ちが込められてたのか…」と想像が膨らむと思います。何度見ても楽しい要素、考えられた要素が散りばめられているスルメ作品ですね。
宝島社
発売日: 2023/01/04