学芸大青春、全曲にピアノを取り入れたミニアルバム『Piano Dance』で新たな高みへ! 5thツアーでは「みんなと踊りたい」【メンバー全員インタビュー】
蓮のディレクションは安心して歌える(相沢勇仁)
──メンバーの皆さんが好きな曲を1曲ずつ挙げていただけますか?
陽介:僕は「ひまわり」ですね。レコーディングの時に蓮から「この映画を観てくれ」ってある作品を教えられて。歌うのに映画を参考にすることはなかったので新鮮だったし、より感情移入できました。ディレクションも変わってて、「胸の前で手をギュッとして」って言われたり。
蓮:それ、イメージだから。本当にやってたの(笑)!?
陽介:え、マジでやってた!すごく絞り出して歌ってる感が出たので、それが狙いかと思ってたんだけど(笑)。
将綺:僕は「Ylang Ylang」ですね。5人の良さがその何倍にも表現された楽曲だと思います。これまでにも「The 青春ソング」をたくさん歌ってきましたけど、その中でも飛び抜けてるな、と。学生時代をほうふつとさせるミュージックビデオも一緒に楽しんでほしいです。
蓮:僕は「すぐいくから…」ですね。この曲ではピアノだけじゃなく、ギターとベースも僕が実際に弾いてるんです。もともとピアノだけのバラードにするつもりだったんですけど、レコーディング2週間前ぐらいに急に気が変わってこうなりました。挑戦という意味も含めて、思い入れがありますね。
勇仁:自分も「すぐいくから…」です。1コーラス目はピアノのバラードで、2コーラス目に入るとBPMも上がってギターの音とともにロックサウンドに変わるところが普通じゃないなって思いました。ロック調に変わる2コーラス目のAメロを、蓮に任せてもらえたのもうれしかったです。
優輝:僕は「ふたり」ですね。最初に聴いた時からトラックがめちゃくちゃ好きだし、リリックもいろんなとらえ方ができますよね。僕の場合、この曲の「ふたり」ってメンバーとか2次元のもうひとりの自分っていうとらえ方がしっくり来て。気持ちも込めやすくて、いつも以上に歌いやすい楽曲ですね。
──レコーディングの時の蓮くんのディレクションはいかがでしたか?
優輝:僕らのことを誰よりも理解してくれているから、すごくやりやすいです。自分が陥っている状況もすぐ伝わるんですよ。僕がためらっちゃう時は、「優輝がやりたいように思い切りやっていいよ。ミスってもいいから」って言ってくれるので、120%全力を出せます。
勇仁:ほんと、蓮のディレクションは安心して歌える。蓮の言葉を受け止めたうえで、自分なりのアイディアや歌い方を提示してやり取りできたらいいなと思ってます。印象的にはめっちゃ優しいよね。普段優しくないわけじゃないけど(笑)。
将綺:普段から、人のことをよく見てるからね。ディレクションもその延長線上なのかも。いいところも悪いところも見極めるのがうまいし、メンバーによって伝え方も変えるので「この人、向いてるな」って思う(笑)。
蓮:将綺はレコーディングの時、めっちゃ暗いしひとりでキレてるんですよ。
将綺:「今の違う!」って自分にイライラしちゃうんですよ。でもキレてるわけじゃないんで、勘違いさせて申し訳ない。ずっと自分と相談してるだけなんで。
陽介:僕らは何年も一緒に住んでるけど、だからと言って馴れ合いにならないところが蓮はプロだよね。どうしたらよりよい音楽を作れるか、いろんなベクトルで考えてくれるので。僕らも前向きに考え続けていけば、もっともっといい曲ができるんじゃないかと思います。
蓮:スイッチは切り替えるようにしていますね。レコーディングに限らず、大事な話し合いの時も僕らはお互いに言いたいことを言い合ってるので。その場はシリアスな雰囲気になっても、寮に帰るといつも通りの関係になれるので、言いやすいっていうのはありますね。
3月からのツアーでは、僕らがダンスで魅せつつ、みんなと踊りたい(南 優輝)
──3月からライブツアーが始まります。どんなことにチャレンジしたいですか?
将綺:声出しOKのワンマンライブは初めてです。今までのツアーよりも、さらに皆さんと一緒に作りあげるライブになるのかなと思ってます。
勇仁:ライブハウスツアーなので、会場がこれまでより小さくなる分、最前列のお客さんはもちろん、一番後ろのお客さんとの距離も近づきます。アイコンタクトも取れるので、ひとりでも多くの人と目を合わせてパフォーマンスして、心と心がつながるツアーになればいいなと思います。
蓮:どの曲もライブをイメージして作りました。「アールビーワイ」なら合いの手をたくさん入れてほしいし、今までの楽曲でも声を出せるものもたくさんあります。どこで声を出せるかなって考えながら、これまでの楽曲を聴いてほしいです。
──今回のツアーは3次元のパフォーマンスが多くなるのでしょうか。
優輝:今回は「ダンス!ダンス!!ダンス!!!」というツアータイトルなので、僕らがダンスで魅せつつ、みんなと踊りたいという気持ちもあるんです。顔を見せて声も出せるライブの第一歩なので、今回のツアーが今後のスタンダードになる可能性もあります。だからこそみんなに歌ってほしいし、踊ってほしい。そういう願いも込めて、ライブハウス公演では3次元のパフォーマンスしかしません! Zeppの2公演は今まさに、演出を考えているところです。
──昨年の3周年ライブでは、客席を埋めきれなかった悔しさも語っていました。そこから学芸大青春は、どうパワーアップしましたか?今回のツアーでどんな一面を見せていきたいでしょうか。
陽介:大きいホールを埋めたい気持ちもありますが、まずは今、僕たちを応援してくれている皆さんの心を掴みたいです。会場に足を運んでくれた全員が「今日のライブ楽しかった!」って思えるように、僕らもスキルアップしていきたいです。ダンスや歌のパフォーマンスを上げるのは当然として、「気づいたらノッちゃってた」という空気を作っていきたいですね!
──最後に、もう2月ではありますが、2023年の目標を聞かせてください。
将綺:まずは3月からの5thツアーを成功させたいです。上半期の目標は、ファンの皆さんとツアーを成功させること。そこから、下半期の新しい目標が生まれるのかなと思います。
優輝:自分たちがもっと学芸大青春に向き合うことが、課題だなと思っています。顔を出してスタートラインに立てたので、自分たちのことを見つめ直して、僕たちをもっと知っていただくためにも、自分たち発信でチャレンジする1年にしたいです。
蓮:曲づくりに関して言うと、この「ピアノ×ダンス」ミュージックという軸はブレずに、でもそこにとらわれすぎずにもっと新しいことにも挑戦したいです。先の話になるかもしれないけれど、歌を聴かせる曲もどんどん作っていきたいです。
勇仁:もっとファンのみんなの気持ちも知りたいという意味で、今年はいろんなライブに行きたいと思ってます。コロナ禍で、僕たち自身もなかなかライブを観に行くことができなかったので。同じボーイズグループに限らず、いろんなアーティストのライブを観に行けば、自分たちにとって絶対プラスになるんじゃないかなって。動画だけではわからない、肌で感じるパフォーマンス、お客さんの表情やノリ、MCの盛り上がりを体感して、自分たちの刺激にしたいです。
陽介:グループ全体でいうと、今4年目なので一度自分たちを顧みることが大事なんじゃないかなと思っています。きっと発見があると思うし、自分たちが歩いてきた道をちゃんと把握したほうが、未来に進む一歩ももっと強いものになるはず。5人全員で意識してそれができたら、パフォーマンスもメンタルも強化されていくと思います。
取材・文=野本由起
写真=中野敬久
ヘアメイク=yuto・宮本春花
2019年9月2日に始動した、ダンス&ボーカルグループ。メンバーは写真左から内田将綺、南優輝、仲川蓮、相沢勇仁、星野陽介の5人。2022年10月時点で、デジタルシングルを17タイトル、シングル1枚、ミニアルバム2枚、フルアルバム2枚を発表している。3周年記念ライブの大阪公演より、「素顔」を解禁しての活動をスタートした。
公式HP
https://gjunes.com/
◆「学芸大青春のジュネッセンス!!」過去の連載はこちら◆
https://ddnavi.com/serial/junessence/