それにしても三ツ谷という男は興味深い。自分も幼い妹二人を守り続けてきたからこそ、“家族の絆”の大切さを誰よりも理解し、八戒の姉、ひいては八戒自身のためにも冷静沈着に“交渉”を成功させた。原作でも人気のキャラクターの一人だが、あらためて今回のエピソードで「三ツ谷君格好いい」「ますます好きになった」「三ツ谷いいなあ」と、SNS上でも反響が集まった。個人的にも、八戒がそうであるように、“男がほれる男”といった印象を受け、ずっと付いていきたくなるその背中にグッときた。
ただ、三ツ谷との話し合いで大寿が“和平”に応じた格好だが、これまでにも多くの約束を反故してきたことを知っている八戒は、姉・柚葉へのDVはなくならないと考え、タケミチに「兄(大寿)を殺そうとしていることを告白。八戒を止めるためには黒龍を潰すしかないとタケミチは考えるが、形式的にでも和平が成立しているので、勝手な行動を起こしてしまうと三ツ谷の顔に泥を塗ることになる。東卍の幹部たちにも提案するがドラケン(龍宮寺堅)に却下されたので、正面切っての全面戦争は起こせない。
そんな時にタケミチたちに接近してきたのが参番隊隊長の稀咲。東卍を犯罪組織に貶めた元凶で、頭の切れる策士。のちにタケミチの足に銃弾を撃ち込み、千冬を射殺した男でもある。タケミチは何か裏があるんじゃないかと疑ってしまうが、「黒龍の中に内通者がいる」という言葉でタケミチと千冬を巻き込んでいく。結局、その内通者は黒龍のココ(九井一)に連れていかれるが、ココから大寿に関する重要な情報を10万円で買い取った。それは、敬虔なクリスチャンである大寿は12月25日の夜に一人で礼拝に行く、ということ。
今期のサブタイトルが「聖夜決戦編」ということで、この情報がきっかけで“12月25日”に向けて動き出そうとしていることが分かった。三ツ谷が八戒に言った“力は守るために使えよ”という言葉も今後の展開の中で何か重要な鍵となってくるのではないだろうか。
◆文=田中隆信
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