矢吹奈子「20歳で卒業しようと思っていた」
――矢吹さんの卒業コンサートも4月1日(パシフィコ横浜 国立大ホール)に決定し、いよいよ近づいてきたという感じです。
矢吹:早いですね。(発表から卒業まで)半年あったんですけど、あっという間です。「来年の春」はちょっと遠い感じがしていたんですけど、「今年の春」と思ったらいろんな感情が込み上げてきます。
――卒業はいつ頃から考えていたんですか?
矢吹:これが難しくて。それこそ(HKT48に)入ってすぐの頃は、20歳で卒業しようと思っていたんです。コロナ禍の前は48グループみんなが集まって20歳の成人式を開催していたから、絶対にセンターになって成人式を迎えてから卒業するって決めていたんです。でも、韓国へ行ったことなどいろいろあって、その考えはなくなって…でも、帰ってきてすぐも考えましたね。
いつ卒業しようというより、HKT48に何か残せるものを残してから卒業したいなって考えるようになりました。自分にとってもいいタイミングであって、ファンの方も納得できる、メンバーにも良いタイミングがいいなって…全部考えて、ですね。
指原莉乃から掛けられた言葉は「忘れられない」
――HKT48を離れるという意味では、IZ*ONEの活動のために韓国へ行く時も考えたことはあったと思います。
矢吹:その時はまだ高校生で、今思えば子供だったんじゃないかなって。あまりメンバーのことをちゃんと見ることができてなかったと思います。まだ先輩もたくさんいたので。でも、その間は自分も(韓国で)頑張って、HKT48に絶対に何かを持って帰るっていうのはずっと考えていました。
――卒業を決めるにあたり、指原莉乃さんに相談などは?
矢吹:していました。でも、最後は「自分で卒業することに決めました」っていう文章を送りました。何かこうした方がいいとかは言われなかったです。
でも、昨年のツアーに見に来てくださったんですが、その時に「座長だったね」って言っていただいた言葉はもう忘れられないです。指原さんがずっとやっていたことはこんなに大変なことなんだなって実感しましたし、すごく気負ってしまっていた気がします。指原さんはそれをそつなくこなして、改めてすごいなって感動しました。
――アイドル生活に未練はないですか?
アイドルとしての未練はないです。アイドルとしての目標は全部達成した気がします。センターとか、総選挙で選抜に入るとか、AKB48の選抜入るとか。いろいろ充実していたアイドル生活だったなと思います。