コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、人間の肉を食べる死神が、天敵であるシスターに恋をして告白しようとする物語を描いた『死神がシスターに恋する話』をピックアップ。
作者の春乃カミハルさんが1月24日にTwitterに投稿したところ、1.1万以上の「いいね」が寄せられ反響を呼んだ。この記事では、春乃さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
シュールだけど真剣な死神とシスターのラブストーリー
シスターであるアンナの誕生日。ホームパーティーを開く準備をしている死神・ライアは、自分の顔が骸骨であることがバレないようにあたふたしていた。もともとライアは冥界の料理長で、死神の食糧である人間の肉を調達するため下界を訪れていた。死神とシスターは天敵同士。だが、ライアはアンナに片想いしてしまったのだ。死神であることを隠しながら少しずつアンナと仲良くなっていき、そうしてやっとホームパーティーに誘える仲になった。その日、ライアは告白しようと心に決めていた。
だが、ライアのお付きの悪魔・ダヴィは猛反対。「嘘は必ずバレるものだ」「人はお前を愛さない」とライアを説得する。そして冥界にいる死神たちもライアの帰りが遅いことに気づき、ライアの恋を忘れさせるためアンナを殺そうとする。
結局、ダヴィの説得で告白するのをやめたライア。自然な別れ方で下界を去ろうとしていたが、パーティーの帰り道でアンナが死神に襲われる。嫌われることよりも、アンナが死ぬことを何より恐れたライアは、人間の格好を捨てて死神化し戦いに挑む…。
主人公・ライアとヒロイン・アンナのストレートな愛情表現と、アンナを守るために戦うライアの雄姿が、ピュアに描かれている本作。ライアとアンナの純粋無垢なやりとりも話題を集め、ツイッター上では「尊いからいろんな人に読んでほしい」「ライアめちゃかわいくて好き」「尊い」「めっちゃ良い話」「泣いた」「神作」「やっぱ良い」など多くのコメントが寄せられ、反響を呼んでいる。
「読み終えた後に、心がポカポカして貰えたらとても嬉しいです」作者・春乃カミハルさんが語る創作の裏側とこだわり
――『死神がシスターに恋する話』を創作したきっかけや理由があれば教えてください。
数年前に書いた作品ですが、当時「シュールな漫画」を描く事が好きで「怖くて強い死神が恋してたらシュールでかわいいな」と思い描きました。あとは、骸骨を描くことが好きだったからです。
――本作では、「死神」と「シスター」といういわば「禁断の恋」がモチーフになっています。2人のキャラクターはどのようにして生まれたのでしょうか?
正反対の性質のキャラが良いなと思い、死神のキャラを考えた後に、シスターが生まれました。
――本作の中で、春乃さんが特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。
自分が嫌われる事よりもヒロインを守る事を選んで、主人公が死神化してしまうところです。王道ですが、主人公らしい良いシーンだと思います。
――春乃さんが漫画を描く上でこだわっている点や意識していることがあればお教えください。
読者に好きになってもらえるキャラが描けているか、あとは読みやすさです。
――今後の展望や目標をお教えください。
連載を終えて、やっぱり尊い2人を描くのは好きだな…と思ったので、今後もキャラのやり取りをニヤニヤしながら見るような漫画が描けたらなと思います。
――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
いつも作品を読んでくださり、ありがとうございます!これからも楽しんで貰えるように頑張ります!