山之内すず「中の世界と外の世界の緊張感のギャップは凄まじいと思います」
――本作の見どころを教えてください。
高山:(ヒロシの体の中の世界では)ヒロシを操縦しているボタンやモニターなどたくさんあって、色味やセットの世界観がとても細かく作られています。そんなところもぜひ注目してほしいです。現場ではスカベリアの人たちは本気でそこに国があると思って演じてくださいと言われているので、これだとコミカル過ぎると感じたことはそぎ落とされて、コミカルさゼロでやっているのでその必死さみたいなものを面白く捉えていただけたら。
豆原:とにかくヒロシの“間”を楽しんでいただきたいです。しずかから言われても中のスカベリアの人たちが一旦考えてから言葉を発するので、ヒロシが一瞬止まって話すといった何とも言えない間が面白くて。基本は無表情なのですが、少しニヤついたり、ぎこちない笑顔を見せたり、とか僕自身もしたことがないような表情を映像で見られると思いますし、現実世界とスカベリアの世界ではギャップがものすごくあるので、そこも見どころかなと思います。
山之内:中の世界と外の世界の緊張感のギャップはすさまじいと思います。全体的にコミカルで面白い映像になっていると思うのですが、スカベリアの世界は本当にいろいろなことがあって、ヒロシから見たらしずかは危ない相手かもしれない中、しずかの優しさに気づいて、国として国を守るためにヒロシからしずかを遠ざけないといけないという葛藤も深く描かれていて、考えさせられる部分もあると思うので、そこも注目していただけたらと思います。