――本作のタイトルが「彼女の名前」。秋元康さんの出された候補から選ばれたとのことですが、タイトルの決め手は?
私の一番の強みを生かしたというか、私のことを知らなくても名前を見たら「どう読むんだろう?」って気になってもらえるんじゃないかと思ったので、そういう意味も込めてこのタイトルに。秋元先生が私の名前に注目してくれたというのもうれしかったので、選ばせていただきました。
親族以外会ったことがない珍しい名字
――ちなみにご家族、親戚以外の「地頭江さん」に会ったことありますか?
ないです!(笑) 以前SNSがはやりだしたくらいのときに、親戚が他県の地頭江さんを見つけて、同じ名字でしかも同世代の女の子だったから感激して友達になって、いろいろ話を聞いたら共通の親戚がいたそうで…。つまり遠い親戚だったということがあったらしいです(笑)。
――ルーツは一緒でしたか…。では、この名前で得したことや損をしたことは?
損で言えば読みづらいとか、一回で聞き取ってもらえないというのは“あるある”です。あと、本名なので地元の病院を予約した時に「地頭江さ~ん」って名前を呼ばれて「あ、地頭江さんちの音々ちゃんが病院に来てるな」って、一発で分かっちゃうこともあるあるです(笑)。
でも、1回覚えたら忘れられないですし、名前だけで引っ掛かってもらえるし、私の知らないところでも、珍しい名字の話になったら「そういえば地頭江さんって人がいてね」って、誰かが話題にしてくれているかもしれない。そういう意味では面白いですし、得ですよね。
――気が早いですが、もし2冊目を出せるとしたら、どこでどんなふうに撮りたいなど願望はありますか?
人生の3分の1くらいは福岡にいるので福岡で撮影したいです。もしくは南国は宮崎で撮ったので、反対に北国の北海道とか。雪と私の組み合わせって珍しいかなと思いますし。(今作がサーフボードを担いだ表紙なので)次はスキー板かスノボ板を担いだ表紙に(笑)。あとは、「全国の地頭江さんを集めてみた」という企画も面白いかもしれません。
HKT48はCDデビュー10周年イヤー
――そしてHKT48としては3月にCDデビュー10周年を迎えますね。2月8日には16thシングル「君はもっとできる」をリリースされました。2016年に地頭江さんが劇場デビューされた当時と比べて変化を感じる部分は?
入った当時は先輩方がたくさんいらっしゃって、私たちは一生懸命付いていくだけという感じだったんですけど、今では1期生さんも一人(本村碧唯)になって、2期生さんも二人(秋吉優花、渕上舞)になりました。
私が初めて参加させていただいた「周年」が5周年で、その時は「5年もやられている先輩方は格好良い! すごい!」と思っていたんですけど、いつの間にか私はもう7年目になって、その時の先輩よりも歴が長くなっているんですよ。そう思うと感慨深いですね。
――その先輩方も昨今卒業ラッシュですね。
そうなんです。これから(矢吹)奈子さんが卒業されて、最後の1期生である碧唯さんもこの夏に卒業されるので、今後は自分も先輩として今までいっぱい悩み、考えたことを次の子たちに伝え、つなげられるようにしたいです。せっかく碧唯さんが半年くらい卒業までの猶予をくださるので、その期間にできるだけ多くのことを盗みたいと思います。
それにチーム編成も変わってこれからのグループにどう作用するかは分からないですけど、たぶん今がHKT48にとって一番変化が多いタイミングだと思うので。変化も強みにできるように頑張っていきたいです。
AKS