ベッドにともに横たわり、真澄は律の匂いを感じる
それでもさらに、「そういうの良くない？ 俺たちあと7日の命なわけだし」と食い下がる律。「それまでの間なら真澄以外と絶対しないと約束できるけど、それなら良い？」と尋ねる律を振り払い、真澄は部屋を出る。
その後、律の部屋に戻った二人。遊馬はソファで寝入ってしまう。真澄と律はベッドで一緒に寝ることに。真澄は「絶対触るんじゃねぇぞ」ときつく律に言い渡す。
律に背を向けてベッドで横たわる真澄は律の匂いを感じる。律を見やって「今触られたら…」と考える真澄。律の言うように最後にパァッと遊べばいい冥土の土産になるかもと気持ちが揺らぐが、「でも、みじめだ、あまりにも」と思い直す。
律が「もう寝た？」と声をかけるが、真澄はそれに応えないまま空を見つめるのだった。散々傷つけられた“昔の男”である律に、再び傷ついている真澄が切ない。身も心も焦がした律への気持ちが断ち切れない真澄の姿に胸が締め付けられた。
◆構成・文／牧島史佳
下に続きます
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