女子人気が高い韓国の女優は何人もいるが、イ・ソンギョンもその1人だ。カリスマモデルとしても活躍し、公式Instagramのフォロワーは1400万人を超えている。175cmの高身長に細くて長い手足、小顔に琥珀色で透き通った眼…女子が憧れるパーツをすべて持つ。近づきがたいクールビューティーというより、どこか親しみがあって、彼女が演じる恋愛ドラマの主人公は「こんな子、いる!」とリアルな魅力を感じさせる。「恋のゴールドメダル~僕が愛したキム・ボクジュ」や「流れ星」などのロマンティックコメディがハマる彼女が、今回選んだドラマ「愛だと言って」の“ウジュ”は、彼女曰く「私が演じてきた中で一番笑顔が無いキャラ」。新たな面で視聴者をさらに魅きつけるイ・ソンギョンの魅力に迫る。
復讐したいが“復讐遺伝子”が全く無い女性・ウジュ
「愛だと言って」は、父親を奪った愛人の息子に復讐の為に近づいた女性が、次第に彼に魅かれていき、男性も彼女を愛し始め恋愛関係になっていく、出会ってはいけなかった男女のヒューマンラブストーリー。俳優キム・ヨングァンとイ・ソンギョンがW主演を務める。ディズニープラス「スター」で2月22日より配信開始。毎週水曜に2話ずつ追加され、全16話予定だ。
イ・ソンギョンが演じるウジュは、3人きょうだいの次女。幸せな家庭で両親に愛されて育っていたが、ある日突然、父親が通帳と金目の物を持って、愛人・ヒジャと逃げてしまい、ウジュの人生は狂いだす。母は病気になり、その治療代で生活が困窮する中、自分の事よりまず家族を優先する性格の彼女は大学進学も諦め、現在まで家族を支える為に必死で生きている。
彼女はウジュについて「台本を読んだ時、躊躇が無くて率直なウジュのセリフに魅かれたんですが、フタを開けてみると“復讐遺伝子”が全く無い、未熟で不器用な女性でした。そんな変化が興味深かったです」と言い、「ウジュは次女ですが、家長の役割をしています。私は実際には長女で、似たような気持ちを感じました。私もウジュのようによく我慢するので、表向きは正直だけど実は我慢しているウジュに共感しました」と語った。
父親が愛人と逃げた事が不幸な人生の始まり
父親が死んだ事を人づてに知らされたウジュは、通夜に超ミニのボディコンワンピで現れ、ヒジャに悪態をつき、図々しく飲食して雰囲気を台無しにする。小さな復讐だ。それでこの女との悪縁は終わるはずだった。だが、さらに最悪な事が起きる。全てを持ち去った父が唯一残したウジュたちの家を、父が死ぬ直前に名義変更し、ヒジャが売却してしまったのだ。突然、住む処を奪われてしまったウジュと姉と弟は愕然となる。ヒジャが、家を売った金で自分の息子・ドンジン(キム・ヨングァン)が社長を務める会社に投資したと知ったウジュは、復讐の為にドンジンの会社にアルバイトとして入り彼に近づく。
大切なものを奪われて以来、傷を抱えて笑うことも忘れて生きてきたウジュを演じるにあたり、「この作品を撮り始めてからよく眠れなくなった」と言うイ・ソンギョン。「あまりにも落ち込んで、どうやって耐えようかと思う時もあった」そう。毎回とても悩んで集中して撮影に臨んでいたが、次第に慣れてきて撮影終盤では、ふざけたり笑ったりする余裕ができたんだとか。「苦しくて疲れた時、それを全部表には出さないでしょ。隠して生きることもできるんじゃないのかな」と考えるようになったようだ。
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