二宮和也と瀬々敬久監督が、2月20日に都内で開催された映画「ラーゲリより愛を込めて」の“ラーゲリより愛と感謝を込めて御礼舞台あいさつ2023”に登場。本作の出演キャスト陣から寄せられた質問に答えた。
「ラーゲリより愛を込めて」がロングラン上映中
同作は実話に基づく、再会を願い続けた夫婦の11年に及ぶ愛の物語。二宮は第二次世界大戦後、身に覚えのないスパイ容疑でシベリアの強制収容所(ラーゲリ)に収容された主人公・山本幡男を演じる。公開から2カ月たっても上映館数は増え続け、現在全国363館でロングラン上映中。観客動員数は184万人、興行収入は24.3億円を突破している
登壇はかなわなかったものの、今回の舞台あいさつでは2人に対して本作出演キャスト陣から質問が。松坂桃李から「同じスタッフ・キャストで次回作を作るとしたらどのような作品が良いですか?ちなみに僕はゾンビモノです」という質問が寄せられると、二宮は「そういえば言ってた気がする。撮っていた最中にも、ゾンビモノがやりたいって」とニヤリ。
この質問に、瀬々監督は「『スタートレック』みたいなものを撮ろうかな。安田顕さんが隊長で(笑)。他のみんなは隊員で、宇宙でいろいろやる。二宮くんはミスター・スポックあたり。地球人じゃないけど(笑)」と展望すると、二宮は「ありがとうございます(笑)。せっかくこれだけの人がいるんで、何か違うことをやりたいですよね。それこそ瀬々さんも出て、(3年B組)金八先生ならぬ“瀬々八先生”みたいな。語呂がいいので(笑)。(ほとんど男性キャストなので)男子校とか」と提案し、会場からは笑い声が。
この案に瀬々監督も乗ってきたのか「荒川の土手をみんなで歩くの? 定時制の男子校ですかね。下町の。安田さんは昼間は工員で、桐谷(健太)さんは元ワル(笑)」と設定を決め、大人の学園ドラマ“瀬々八先生”の誕生をほんのり予感させた。
二宮にとって映画は「本当にありがたい存在」
また、安田からは「映画とはご自分にとってどういうものですか?」という、ちょっぴり深い質問が。それに対し、二宮は「僕にとっては本当にありがたい存在。お芝居とか作品とか全部離れて考えると、自分の若い頃の動いている映像がこんなにも残っているのは、めちゃくちゃありがたいですね。この時何を思っていたんだろうって何となく思い出せる。このシーンの次の日はコンサートに行ってたなとか、忘れていても映像を見て思い出せる。若い頃からの顔が残っているというのは、僕は出ている人の特権だなと思うので、出る側の目線からすると大きいかもしれないですね」と、出演者側からの考えを。
一方、作る側の瀬々監督は「自分にとっては趣味でもあるし、仕事でもあるというか、掛け替えのないもの。これがないと自分がなくなるような感じというか。普段も暇なときには映画を見に行ったりしますし、遠方まで行くこともありますし、そういう意味では作る側ですけど、掛け替えのないものですね」と、熱を込めて語った。
TCエンタテインメント
発売日: 2022/12/07