コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、「ケンカばかりの2人のバレンタイン」をピックアップ。
同作は屋乃啓人さんによって描かれた、素直になれない男女2人のバレンタインのやりとりを描いた作品。屋乃さんが2月12日、本作をTwitterで投稿したところ、3万以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事では、屋乃啓人さんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて伺った。
勢いって大事かも…ケンカが気づけばハッピーエンドに!?
いつもケンカばかりしてしまう幼なじみのミズキとキョウヤ。「モテないキョウヤに(チョコを)恵んでやろう」とキョウヤのところへ向かうと、そこには廊下でしゃがみこんでチョコを食べているキョウヤの姿が…！思わずミズキは「自分で買うのみっともなくないか…？」と声をかけるが、返事はまさかの「女からもらったんだよ」!?素直になれないミズキとキョウヤのハイスピード口喧嘩が勃発し…。
この作品に読者からは「勢いで漏れちゃう本音、好き」「てぇてぇ(＝尊い)…」「勢いで突っ走ることも大事なんだな」「これは実質付き合ってるだろ…」「ホワイトデーまでそわそわしてて」「末永くケンカしろ」という声や、「お母さん…好きです…」「母ちゃん美人過ぎる」など、お母さんへのラブコールも含めた多くのコメントが寄せられた。
屋乃啓人さんインタビュー「(サブキャラも含め) それぞれ好きなところをさがしていただけるとありがたい」
――「ケンカばかりの2人のバレンタイン」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
これは2年前に描いたもので、伸びが良かったのでバレンタインのたびに再掲しています。当時のことなので詳細はおぼろげですが、本当はもっと重みのある詩的なネームを書いていました。いざ原稿の段になって、「これじゃ伸びないな」と没にして、でもバレンタインには上げたかったので無理やり勢いだけで捻り出しました。多分ネーム込みで3～4時間で描いたと思います。その勢いがかえって良かったんだと思います。
――「ケンカばかりの2人のバレンタイン」の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
最後のコマの、空に2人の顔が浮かんで「ん??」と言ってるだけのコマが頭悪くて好きです。勢いって大事ですね。
――無料公開されている「つよくてニューゲームなラブコメ」など、屋乃さんは素直になれない男女のラブコメ作品を多く描いていらっしゃいますが、その理由や「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
ラブコメを描いている理由は単純に、多くの人に届けたいからです。本当は長編の方が得意です。なので、最初の4pだけラブコメっぽくしてバズを狙って、あとに続く部分でどっしり重たい読み物として描く、みたいな羊頭狗肉みたいなことをしてたりもしました。
ラブコメはキャラのかわいさが命だと思うので、それぞれ好きなところをさがしていただけるとありがたいです。できればサブキャラも…。サブキャラがメインの回とか明らかに反応落ちるので…。難しいです。
―― 様々な漫画を描かれていますが、描くうえで意識していることやこだわりがあればお教えください。
ご新規さんを呼び込みたいので、バズは狙ってます。ただ、最近はTwitter自体が方針コロコロ変わったりバグだらけだったりとぐちゃぐちゃしていて、それに対応するのは疲れたので、直近はもうあまり気にしてません。バズったらラッキー、と言うような気持ちです。
ご新規さん向けのバズを狙ったものと、今着いてきてくれる読者さん向けのちょっと込み入った話は別々に発信しています。
あと、たぶんスマホで読んでる人が多いので、描き込み過ぎないように気をつけています。
―― 今後の展望や目標をお教えください。
いろいろやりたいことはあるんですが、出版社を通さず全て自分でやっているので、なかなか手が伸ばせない状況です。広めてくれるならそれによる収益は最小限でいいと考えているので、メディア化とかグッズ化とか、どこかお願いできないものかな〜と…。
とりあえずは今描いている「つよくてニューゲームなラブコメ」を完結させることです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
読んでいただいてありがとうございます！今描いてるところがかなり混乱させるような内容になってしまい申し訳ありません…！描き切ったら多分面白いものになってるかと思うので…。あとお友達に紹介してもらえるととても嬉しいです。
初めましての方、「つよくてニューゲームなラブコメ」、今回のバレンタインの漫画が入っている短編集「なんやかんやハッピーエンド」はAmazonで無料で読めます。下にリンクを貼っていただいているので、よろしくお願いします！
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
