長らくテレビを見ていなかったライター・城戸さんが、TVerで見た番組を独特な視点で語る連載です。今回は、「片っ端から喫茶店」(毎週月曜~金曜昼11:59-、テレビ大阪)をチョイス。
都内喫煙可能喫茶情報「片っ端から喫茶店」
受動喫煙防止法条例及び改正健康増進法には少なからず苦しめられている。屋内で煙草を吸える場所がほとんど無くなり、それまで当たり前だった居酒屋でタバコ、喫茶店でタバコ、ファミレスでタバコ、カラオケでタバコというスモーキング・トゥインクル・トゥインクル・ライフが潰え、吸える店を血眼になって探すという新たなライフワークが生まれた。吸う量だって間違いなく減っただろうし、世界から色が消えた代わりに俺の肺が色を取り戻したと思えば、悪いことばかりではない。それに、屋内で煙草と遭遇しなくて済むのだから、大多数の人にとっては嬉しい条例であるのも間違いないだろう。私が吸いたい吸いたいとわめいたところで、自らが少数派であり、煙草などこの世から綺麗になくなったほうがみんなの為に良いという事実を否定することはできない。喫煙者として出来ることは、煙草を吸っていい場所で煙草を吸うという、ただそれだけである。だから、サムネイルでヒコロヒーが煙草を吸っている『片っ端から喫茶店』を再生して、情報を仕入れようと思った次第である。
まず1店目は、神田にある、クリハラスポーツ用品店喫茶部。変わった店名だが、正真正銘の喫茶店で、ノーストレスで煙草を満喫してほしいというコンセプトを掲げる泣ける店である。ブレンド750円と少々お高いが、おかわり350円というのは大変うれしい。すっかり大人になった私は1杯で2時間居座ることに少々の申し訳なさを覚えてしまうんで、2杯飲んでも1000円ちょっとなこの値段設定は助かる。神田というのもいい。神田で吸える場所を探した経験は何度もあるので、覚えておきたいですね。
2店目は築地にひっそりと佇む喫茶店『マコ』。狭い店内ながら、いかにも純喫茶という趣きの内装で落ち着いた雰囲気、壁には山田洋次監督のサインまで。灰皿も勿論、何よりホットコーヒーが450円!これまで色んな喫茶店に行ってきたけども、東京でコーヒー500円を切る店は良い店であると相場が決まっている。朝早くに、こういうお店で新聞でも読みたいけども、ちょっとだけ遠いなあ…。交通費で450円どころではなくなってしまう。銀座周辺に行ったときのために覚えておきたいと思います。
そして3店目、大手町にあるカフェローズあかね。大手町のオフィス街、JAビルの地下1階にある喫茶店で、こちらもザ・純喫茶という素晴らしい内装。アイスコーヒー520円、もちろん全面喫煙可、立地を考えたら素晴らしい。何より店主の人柄が魅力的だ。ヒコロヒーも露骨に気に入っているというか、楽しそうに絡んでいるように見える。大手町ってちょっと乗り換えでしか利用したことないけど、ド平日の朝からオフィス街をのんびり散歩するのって定職についてない者の特権であるし、是非行ってみたいと思います。
というわけで、都内で煙草の吸える店をさらに3軒も知れてしまいました。ほとんどのお店は禁煙だけど、探せば喫煙可だってまだまだある、これくらいの状態が一番いいのかもしれませんね。引き続き、煙草の吸える店、そして、中古VHSを取り扱っている店についての情報を募集しておりますんで、皆さまドシドシお願いいたします。