コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回ピックアップするのは、幼なじみの男女2人の恋を描いた漫画『俺たちが幼なじみじゃなくなった話』。
作者の最上工路さんが、本作をTwitterへ投稿したところ、2.1万件のいいねを獲得し、「なんだこの国宝級の尊さは…」「甘酸っぱくてキュンキュンが止まらない」と多くの反響が寄せられた。本記事では、最上工路さんにインタビューを行い、創作の背景やこだわりについて伺った。
幼なじみの尊すぎる行動に悶絶する読者が続出
小さい頃から仲の良い幼なじみの男女2人。男の子は、密かに幼なじみへ好意を寄せていた。“ただの仲の良い幼なじみ”として関係を続けていた2人だったが、大学生のクリスマス、ついに男性は想いを告げることを決意。小さな紙袋に入れたプレゼントを渡し「ずっと好きでした」と告白するも、幼なじみの答えは「ありがとう」のたった一言。
その後2人の間に会話が生まれることはなく、想いの行方は曖昧なまま時が経ち、忘年会の日を迎える。そこで2人は再会するが、以前のような和気あいあいとした会話が生まれることはなかった。幼なじみの女の子が「ごめんお手洗い行ってくる」と席を立つ。そして、トイレの鏡の前でつけていた手袋を外した幼なじみの手には…というストーリーだ。
甘酸っぱい幼なじみ同士の純愛を描いた本作には「ああ尊い…続編希望」「今後の2人の展開が気になりすぎる」と、続編を望む読者の声が多数寄せられた。
作者・最上工路さんが創作の裏側やこだわりを語る「素直になれない気持ちを鏡を使って表現しました」
――「俺たちが幼なじみじゃなくなった話」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
1年前のクリスマスにふと思いついたのがキッカケでした。手袋で指輪を隠しているというシチュエーションから話を作って、この作品ができあがりました。
――描くうえで「こだわった点」や「意識して描いたこと」があれば教えてください。
女の子と男の子の微妙な距離感や空気感は、とても大事に描きました。
――“幼なじみとの恋”という内容ですが、これは最上さんの実体験を反映しているのでしょうか、それとも創作として思いついたのでしょうか?
創作ですが、こんな素敵な恋ができていたらなーと思いながら描いてました(笑)。
――最後の「どんな顔したらいいかわからないよ…」というカットなのですが、薬指に指輪をしていると思うので、個人的にここがポイントだと思っています。ここの解釈は読者に委ねているといった見せ方なのでしょうか?
実は鏡写しになっていて、左手につけているように見える指輪ですが、本当は右手につけています。彼女の素直になれない気持ちを鏡を使って表現しましたが、色んな解釈があると思うのでそこは読者に委ねています。
――同作以外の女性キャラもとても魅力的に描かれていますが、描く際に意識していることがあれば教えてください。
この女の子ならどんな表情や仕草をするだろうと考えながら、1番魅力が引き立つシーンを描くことを意識しています。
――今後の展望や目標をお教えください。
これからもかわいい女の子にドキドキしたり癒されるような作品をTwitterに投稿しながら、商業連載も同時に頑張っていきたいと思います。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
3月18日からヤンマガWebにて新連載がスタートします!今までの作品とはまた違った作品に仕上がっているので楽しみにしていただけると嬉しいです!