「往生際の意味を知れ!」あらすじ
「元カノと結婚したい―」と公言する、区役所勤務の市松海路(青木柚)の前に、7年前に別れた元カノ・日下部日和(見上愛)がある日突然、現れた。
2人の出会いは8年前。大学時代、映画監督をしていた海路は、あるパーティーで日和と出会う。「星の三姉妹」という有名なエッセイ漫画のモデルであり、作者の日下部由紀の長女であった日和に熱烈に惹かれた海路は、その場で出演をオファー。以来、自分の撮った映画の上映会に日和を誘うなどし、意を決して告白。晴れて恋人同士となるも、付き合って1ヵ月が経ったある日、突如別れを切り出されてしまう。
あれから7年。恋い焦がれ、待ち望みすぎて、元カノ教の敬虔な信徒と化していた市松だったが、ある日、落雷により自宅が全焼。日和との思い出の品のすべてが灰になり絶望した海路は生きる希望を失い、自殺しようとするが、まさにその時、日和から電話が来ることで人生が大きく変わる。
7年ぶりに再会を果たした海路だったが、日和から放たれたのは「市松くんの精子が欲しい」という衝撃の一言だった。「お母さんの嘘を暴きたいの。」日和が望む、〈妊娠〉に隠された本当の狙いとは―。