人気急上昇中のコミックを実写映画化し、難聴の大学生と同級生の男子の切なくも爽やかな友情を描く、6月24日(土)公開の映画「ひだまりが聴こえる」。
本作でW主演を務める注目の若手俳優・多和田秀弥、小野寺晃良にインタビューを行い、お互いの印象について、撮影現場でのエピソードについてなど、たっぷりと語ってもらった。
――いよいよ公開を迎えますが、現在の心境を教えてください。
多和田:昨年9月に1週間くらいの短期間で撮った作品なんですけど、最終日以外はほぼ雨だったので、かなり撮影は大変でした。でも、気持ちを一つにして頑張って作り上げた作品だったので、一つの作品となって無事にお客さまの目に届くことになり、本当にうれしいです。
小野寺:僕も同じで、いろいろ大変なことがあっただけに、感慨深いですね。お客さんにも僕らの思いがちゃんと届いたらとてもうれしいです。
――実際ご自身でご覧になった感想はいかがですか?
多和田:作品自体はすごく見やすいと思いました。試写で見せていただいたんですけど、原作を知らなくても、スッとその世界に入れるように作られているなと感じました。お話自体も割と日常的にありそうなことだったので、男女関係なく入り込めるんじゃないかなと。
僕らの視点だったり、母目線だったり、友達目線だったり、いろいろな視点で見られると思います。
小野寺:見ると温かくなるというか、男子同士の恋愛がどうこうじゃなくて、同じ人間として共感できるところはあります。誰もがす~っと入り込める作品なんじゃないでしょうか。
――多和田さんが演じる航平は、寡黙でとてもモテますが、共感できますか?
小野寺:それ聞いちゃいますか(笑)。
多和田:言いにくいですね!(笑) でも、周りがイラつくのは分かる気がします。特に男性が「何だよあいつ」って嫉妬する感じは分かります。黙っているのに女子が寄ってきて、ズルいなと。
でも、そうなる前に感じたことだったり、周りの人から無意識のうちに受けた仕打ちだったり、背負っているものがいろいろあってそうなったので、彼の過去を知ったらみんな納得するんじゃないかなと思います。
――多和田さんもどちらかと言えば黙っていても女性が寄ってくる側ですよね?(笑)
多和田:そんなことはないんですけど、でもどちらかといえば僕は正直黙っていた方が寄ってきてもらえるかもしれませんね(笑)。喋りだすと止まらないのでビックリされちゃいます。
小野寺:あ、逆に?(笑)
多和田:そう。だから僕も航平みたいな雰囲気を出そうって、私生活で参考にしてみようかなと思いました(笑)。
小野寺:それは無理でしょう(笑)。
多和田:たぶん無理ですね。マシンガントークが出ちゃうので(笑)。
小野寺:僕は逆に太一に全部共感できます。普段から明るくて、大食いですし、正義感も強くて友達思いで…。
――へ~、そうなんですか(笑)。
多和田:記者さんに笑われてるよ(笑)。
小野寺:えっ?
多和田:ドヤ顔するな(笑)。
小野寺:僕は太一をちょっと知的にした感じですね。(キリッ)
多和田:そのドヤ顔は載らないからね。
小野寺:そっか!(笑) でも、本当に太一と向き合ったときに通じるところがすごくあって、もはや僕そのものなんじゃないか?って思います。おかげで自然体で演じられました。