永瀬廉(King & Prince)が、3月4日に都内で行われた「映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)」の公開記念舞台あいさつに、藤本美貴、堂山卓見監督、ドラえもん、のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫と共に登壇した。
永瀬廉「2時間ぐらいかけて感想を聞きたいな」
1980年からスタートした「映画ドラえもん」シリーズも今作で42作目。今回は、空に浮かぶ誰もが幸せに暮らせて、何もかも完璧な理想郷<パラダピア>を舞台に、ドラえもんたちが空をかける大冒険へと飛び立つ物語になっている。
永瀬は、パラダピアで暮らすパーフェクト猫型ロボット・ソーニャ役で出演。公開を迎えた気持ちを聞かれると、「やっとこの日を迎えられたな、というか。初めて声で挑戦させていただいたんですけど、お子様連れの方から『初めて映画を見に行くのがドラえもん』っていうのを聞いたりしてて、すごいあったかい気持ちになりました。いろんな方にこの作品の良さを伝えたいと思っていたので、ようやくこのステージに立ててることも嬉しく思います」と答えた。
さらに「僕と同世代、同級生の人とかも『ドラえもん、毎年観てるから行くわ』っていうのもメールとかでいろんな人からいただいてるので、2時間ぐらいかけて感想を聞きたいなと思ってます(笑)」と、友人など身近な人たちからの反響を心待ちにしていると語った。
永瀬「将来、『パパやで。これ、オレやで!』ってやってみたい」
この作品に参加できたことについて、永瀬は「一生の宝物ですよね」と答え、「この先ずっと覚えてることだと思いますし、将来、自分の子供が出来た時に、自分が声で出てるってことを言わずにこの映画を観せて、気づくのかどうかっていうのをやってみたいです。後でネタバラシして、ケンカとかした時にそれを観せて尊敬してもらうっていうのをやりたいですね。『パパやで。これ、俺やで!』って(笑)」と将来やってみたいことを明かした。
堂山監督が「アフレコの後、ピッタリと絵を合わせたりするので作業が続くんです。普段はなかなか終わらず大変な作業なんですけど、今回は2人(永瀬と藤本)の美声を毎日聴けて、耳が幸せな日々だったので、全然苦じゃなかったです」と話すと、永瀬は「いやぁ、美声だなんて、『そうなんですよ』とはとても言えないです」と返すが、スネ夫に「顔もいいし声もいいしうらやましいよ!」と言われ、ジャイアンからも「パーフェクト過ぎるよなぁ」と褒められ、永瀬は「すいません。顔も声も良いみたいです(笑)。ありがとうございます!」と笑顔を見せた。
永瀬、ムチャブリされてモノマネを披露「オイ、のび太!」
ジャイアンから「2人にとってのユートピアはどんな場所か教えてください!」と質問されると、永瀬は「“今”ですね。ドラえもんの映画を観てくださった皆さまと、この場に立ってお話しする機会っていうか。皆様からも観た後の空気感が感じられて、反応を直接受け取れたということで“今”が一番ユートピアですね」と答えた。
藤本は「私はふとんの中かな? 今日やることが終わって、子供たちも寝静まって、『寝れる!』っていう時がまさにユートピアです」と回答。
しずかからの「最近思い切り笑ったことは?」という質問には、藤本が「3歳の娘がメイクに興味を持ち始めて、『保育園に行くよ!』って言ったら、すっごいメイクをしてて、そのまま連れていきました(笑)。メイクが流行ってるから、保育園の先生もメイクしてくれて、帰る時には違うメイクになってました」と、娘に関する最近のエピソードを披露。
永瀬は「最近友達とカラオケに行ったんです。友達の中でドラえもんのモノマネがめっちゃ上手い人がいるんですよ。その子が僕らの曲の「ichiban」を歌ってくれて。ドラえもんの声で歌ってる横で僕が踊ってたんですけど、間接的にドラえもんのバックダンサーを務めたという状況が面白くて笑ってました(笑)」とカラオケでの出来事を語った。
するとスネ夫に「永瀬さんはドラえもんのモノマネは出来ないの?」と聞かれ、「ジャイアンなら出来ます」と咄嗟に答えると、会場から大きな拍手が。そして、「オイ、のび太!」というジャイアンのモノマネを披露した。これにはジャイアンも「オレかと思った!オレがめっちゃイケメンになったみたい!」とご満悦。
そして、ジャイアンから「パーフェクトだったし、オレ様のモノマネをしてくれてるってことがうれしかった。だから“心の友”です!」と“心の友”に認定された。永瀬は「うれしい!」と喜び、「皆さんの前で(モノマネを)させていただくことになるとは思ってなかったので、ちょっと熱くなってきましたね(笑)」とムチャブリされた今の心境を語った。
永瀬、変身したい動物は「マンチカン、猫ですね」
ドラえもんからは「映画に出てくる“へんしんビーム”を使えるとしたら何の動物に変身したいですか?」という質問が投げられた。永瀬は「マンチカン、猫ですね」と回答。「猫ちゃんって、特に何かしてくれるわけじゃないんですけど、横におって、頑張って生きてるだけで許されてる感に憧れてるんです。近くにいるだけで癒してくれる存在っていう。そこへのリスペクトがすごくあるんです。見てるだけで癒しを与えるそういう存在になりたいですよね」と願望を明かした。
藤本は「架空ですけど、マーメイド。女子の憧れですよね。でも、ああいう衣装は上半身がアレなんで、服はちゃんと着たいです(笑)」と答えた。
最後はドラえもんが「これからも僕たちの大冒険は続きます。どうぞよろしくお願いします!」というメッセージを呼びかけて、舞台あいさつを締めくくった。
「映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)」は全国公開中。
◆取材・文=田中隆信