3月12日(米国時間)に開催される第95回アカデミー賞においてウォルト・ディズニー・カンパニーは、映画芸術科学アカデミーより合計22のノミネートを獲得している。中でも長編アニメ映画賞には、ディズニープラスで独占配信中の「私ときどきレッサーパンダ」がノミネート。これにあわせてウォルト・ディズニー・カンパニーの歴史をアカデミー賞の受賞歴にあわせて振り返る。
世界初のカラー映画:アカデミー賞 短編アニメ映画賞『花と木』
短編アニメ賞は、1932年の第5回アカデミー賞から始まった。その第5回アカデミー賞ではシリー・シンフォニーシリーズ『花と木』が受賞。3色式テクニカラーによる世界初のカラー映画だった。
春になり、花やキノコ、森の木々は活気づく。そんな中で美しい木の男女は互いに恋をして、音楽を森の生き物や花たちと美しい音楽を奏でていく。そこに現れる醜い枯れ木とのストーリー。美しい音楽と、いま見ても色鮮やかなカラー映像が魅力の作品となっている。翌年、第6回アカデミー賞では『三匹の子ぶた』が受賞した。
世界初の長編アニメ映画:アカデミー賞 特別賞『白雪姫』
1937年公開作品。世界初の長編アニメーション映画として知られる本作は、初めてのディズニープリンセスを生み出した往年の名作だ。『いつか王子様が』、『ハイ・ホー』をはじめとした名曲も登場する。まさにアニメーションの歴史を新たに作り出した作品となっており、映画芸術と科学への貢献が評価され、第11回アカデミー賞で特別賞(現在の名誉賞)を受賞した。