アカデミー賞発表直前 ディズニープラスにて配信中の心動かされるドキュメンタリー映画8選
「フリーソロ」
ナショナル ジオグラフィック ドキュメンタリー フィルムズ製作による本作は“フリーソロ”の第一人者アレックス・オノルドが、生涯の夢であったカリフォルニア・ヨセミテ国立公園にある970メートルの高さを誇るエル・キャピタンに挑む様子を描いたドキュメンタリー作品。“フリーソロ”とは、地面から垂直に切り立った数百メートルもの高さの岩壁を、非常時の命綱となるロープや安全装置を一切使用することなく、手と足だけを頼りに登るという、最もシンプルで最も危険でもあるクライミング・スタイルのことで、本作にはその驚くべき魅力が余すところなくカメラに収められている。
監督は、前作「MERU/メルー」が好評を博したコンビ、エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィとジミー・チン。人類史上最大の偉業に挑む姿を臨場感あふれるカメラワークで撮影し、クライミング映画の枠を超えた人間の極限に迫る作品を作り上げた。全世界で45の賞にノミネートされ、第91回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞受賞をはじめ、2018トロント国際映画祭観客賞、2019英国アカデミー賞を受賞(共にドキュメンタリー部門)など、20賞受賞の快挙を成し遂げた。
「砂漠は生きている」
ウォルト・ディズニー自らのプロデュースで1953年に製作された、アメリカ合衆国南西部の砂漠に生きる動物たちの日常を記録したドキュメンタリー映画。
何一つ生命を持ったものが存在しないように見える砂漠でも、実際は生命に満ちあふれている。サボテンは砂漠の厳しい環境に順応するため葉を棘に変え、鳥はその棘を巣の周囲において外敵を防いでいる。水の極度に乏しい砂漠では、動物たちは長い間水無しの生活に耐えていかねばならず、亀は体内に水を蓄えている。そのほか、トカゲ、タランテュラ、ヒキガエル、ハゲタカ、イノシシ、ヤマネコ、ガラガラヘビ、ポケットネズミ、コウモリ、フクロウ、ツチリス、ミチバシリ、スカンク、ジガバチなど、いろいろな動物がエピソードを形づくりながら登場する。
1953年度アカデミー賞で長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した本作は、「水鳥の生態」「大自然の片隅」「ビーバーの谷」(いずれもアカデミー賞受賞)などの“自然の驚異”シリーズを発表したウォルト・ディズニーが、この記録短編シリーズを長編にきりかえ、“自然の冒険(True Life Adventre)”シリーズと名づけて発表した第1作だ。
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