かつてないグループのあり方とリアリティ
ダウ90000の大きな特徴といえば、やはり8人という人数の多さが挙げられる。8人の男女が入り混じるそのユニットの構成が、これまでなかった幅広い表現を可能にしている。
また、「もし演劇かコント集団かどちらかに決めてしまうと、どっちかの仕事しか来ないのがいやだった」という蓮見の思いから、「芸人」や「劇団」という肩書きは使用していないというが、実際に彼らはどちらの枠にも収まりきらない活動を繰り広げている。
そんなこれまでになかったユニットのあり方とは一転して、ダウ90000のネタには日常生活を切り出したかのようなリアリティがあふれる。日常の“あるある”が多数盛り込まれた共感しやすいシナリオは、メンバーそれぞれのキャラクターに合わせて当て書きされており、さらに彼らのその演技力によって魅力が最大限に引き出されている。
ダウ90000の魅力について、「ダウってポン」のプロデューサーを務める山内健太郎氏は「今までの枠組みではカテゴライズできないので、テレビという舞台でいかにダウ90000が輝くかを考えたくなります。また、蓮見さんがこれまでの演劇やコントを当て書きしてきたことで、改めて掘らなくてもメンバーのキャラが世に伝わりやすいのも魅力だと思います」と分析。
さらに、ダウ90000の番組を作ろうと思った理由については、「今までにない形のユニットだからこそできることがあると思い、バラエティでもコントでもドラマでもない番組を企画しました。確かな演技力と彼らの年齢だからこそのピュアな部分が混在した、今のダウ90000にしかできない番組になったと思います」と明かした。
地上波、配信番組にも注目が集まる
3月21日には劇団ひとりとダウ90000によるコント番組「劇団90001」(NHK総合)が放送。蓮見が脚本を担当し、3本の新作コントが披露された。
そのネタのどれもが身近な出来事やちまたのニュースから日常にある“コント成分”を取り入れて創作。ダウ90000の魅力が存分に発揮されることとなった。
そんなダウ90000の勢いはとどまるところを知らない。Paraviでは「ダウってポン」が配信開始され、4月からは地上波での冠番組「週刊ダウ通信」(毎週月曜深夜2:30-2:47、テレビ朝日系)がスタート。
演劇とお笑いのハイブリッド、それを男女8人で繰り広げる懐の広さ、日常の面白いことに注目した共感とオリジナリティーが共存するネタ。彼らのこの新しいスタイルに注目が集まっている。今後の躍進にも注目だ。
Paravi:https://www.paravi.jp/title/109263
YouTube:https://youtu.be/AAa6QhLO4Vk
※3/31(金)23:59まで1話無料配信中