巨匠リドリー・スコットほか豪華キャスト&スタッフ集結
「スポットライト 世紀のスクープ」や「ゾディアック」などのように、実際に起きた事件を追う実在の記者を描いた本作。監督と脚本を務めるのはボストン出身のマット・ラスキン。製作には4度アカデミー賞にノミネートされた巨匠リドリー・スコットが参加している。
スコットといえば「エイリアン」や「ブレードランナー」といったSF作品のイメージが強いかもしれないが「ハウス・オブ・グッチ」や「最後の決闘裁判」「ホット・ゾーン:アンスラックス」など実話を基にした作品も得意。2019年公開のキーラ出演作「モーガン夫人の秘密」にも参加しており、今回再びタッグを組むことになる。
主演キーラの脇を固める俳優陣も非常に豪華。ロレッタをサポートする先輩記者のジーン役を演じるのは「ゴーンガール」や「ゴーストバスターズ/アフターライフ」などで知られるキャリー・クーン。キャリーは「私は、ロレッタと私がただ座って話をするシーンがとても好きだったわ。なぜなら、働く母親である私にとって、もう一人の働く母親であるキーラと話すことは、とても身近に感じられたからよ。私の現在の状況を映し出しているようで、映画の中に入り込みやすかったわ」と撮影を振り返っている。
その他「アダプテーション」でアカデミー賞を受賞したクリス・クーパーや「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」のデヴィッド・ダストマルチャン、「アムステルダム」のアレッサンドロ・ニヴォラなど実力派俳優たちが名を連ねる。
キーラ・ナイトレイが選ぶ忘れられないシーン
「この映画に関わったみんなと一緒にいられて信じられないほど幸運だった。本当に本当に信じられないほど才能溢れる素敵な人たちだったの」と、共演者はじめ製作陣への思いを明かすキーラ。初めて本作の台本を読んだときの感想について「最初に脚本を読んだとき、私は本当にこの事件のことをよく知らなかったの」とコメント。それゆえに、脚本に夢中になったそう。
脚本を呼んだ際に印象に残ったシーンについて「最初に脚本を読んだとき(印象に残ったのは)私のキャラクターが被害者の母親たちの一人と話すシーンだったわ。そのシーンを読んでいて泣いたの。なぜなら、それは被害者を実在する人にしてくれたからよ。私は、彼女たちの人生が失われたことをひしひしと実感したの。このような物語を描くときには、失われた実在の人々や彼女たちの素晴らしい人生を思い出すことがとても重要だと思うわ」と話している。
作中後半に登場するこのシーンは、実際に筆者も涙を誘われたシーン。役と一体化したキーラの想いがひしひしと伝わってくるからこそ、感情を揺さぶられるのかもしれない。60年代を舞台にしたレトロな世界観も魅力の本作。凶悪なシリアルキラーを追うサスペンスとしてはもちろん、知られざる勇者の活躍を描いたドラマとしても楽しめるはずだ。
◆文=KanaKo
https://www.disneyplus.com/ja-jp/movies/boston-strangler
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