「フードさんに毎回、どうやって作るのか聞いていました」
作中ではギョーザ、カレーうどんといった家庭料理が数多く登場。
「どれもおいしかったですが、中でも第3話に登場する”2日目のカレーうどん”はおいし過ぎて、カットがかかってからもずっと食べていました。本当に何を食べてもおいしいんですよ。ご飯を作ってくださるフードさんに毎回、どうやって作るのか聞いていました。この現場でかなりレパートリーが増えた気がします。それと同時に、この撮影でちょっと太っちゃって(笑)。幸せな現場でした」
料理をすることも多いという平。
「家では和食を作ることが多いです。これまでも料理を作ることは好きだったのですが、コロナ禍でおうち時間が増えたことで、より食にきちんと向き合うようになった気がして…。最近は、野菜を育てたり、みそや梅干しを作ったりもします。第1話でぬか漬けが出てくるんですが、私も家で漬けていて。撮影でぬか床をかき回した日も、家に帰って自分のぬか床をかき回していました」
改めて家族について考えることも多かったという。
「私の家はみんな仲良く、コミュニケーションもたくさん取っているタイプなので、あかりたちみたいに悩まされたことはないです。なので初めはあかりの気持ちを表現できるか心配ではありました。ただ、今回演じて改めて感じたのは、家族にはそれぞれの形があること。そしてその中で、みんなが幸せな気持ちになれることが一番なんだと思います。あかりのセリフで『家族は何があっても手を離しちゃダメなんだよ』とあるのですが、本当にその通りで。一見、でこぼこな家族だけど愛があれば何も関係ない。やっぱり家族っていいなと幸せな気持ちになりました。今回は、原作にはないあかり自身についても描かれていて、家族への思いが詰まっています。笑えるのにホロッと心が潤う、そしておいしいがあふれている作品なので、ぜひ楽しんでください」
取材・文=玉置晴子