コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、一匹狼のクール女子が片思い相手の一言で不意にデレる様子がかわいいと話題の『ウルフちゃんは澄ましたい』をピックアップ。
作者のホンノシオリさんが、現在、GANMA!で連載中の本作の第1話をTwitterに投稿したところ、8.8万件を超えるいいねや1.2万件を超えるRTを獲得し、「こういう女の子ぶっ刺さる」「たまらん」など多くの反響が寄せられた。本記事では、ホンノシオリさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。
一匹狼のクール女子も"好きな人"には内心デレデレ?
集団には属さず1人での行動を好む、そんな一匹狼のクール女子・大狼。1人で学食に向かっていると、クラスメイト・牧葉に声をかけられる。ひょんなことから一緒に昼食をとることになった2人だったが、大狼は牧葉と話していても相変わらずそっけない。
会話の中で大狼がいつも1人で昼食をとっていることを知った牧葉は、「大狼はかっこいいなぁ」などと話し、ふらっとお茶のおかわりを取りに席を立った。すると、1人になった大狼は、今までの表情とは全く異なる女の子な一面を見せる。
この牧葉こそが、大狼が一途に片思いをする相手だったのだ。牧葉と一緒にご飯を食べられたことや「かっこいい」と言われたことにデレデレになる大狼だったが、牧葉が席に戻ってくるといつものクール女子に戻っているのだった。
ごく普通の日常の中で、誰にも知られることのないギャップを見せる大狼。いくつも続く青春の1ページのような大狼と牧葉のやりとりにTwitter上では「ここが新しい沼か…」「尊すぎる」など、多数のコメントが寄せられ、反響を呼んでいる。
「丁寧に前振りを作る」作者・ホンノシオリさんが語る創作の裏側とこだわり
――『ウルフちゃんは澄ましたい』はどのようにして生まれた作品ですか?
とても安直でお恥ずかしいのですが、ウルカットの女の子のラブコメが描きたいというスタートから、ウルフというところで一匹狼のような群れないかっこいい女の子を描こうというのが始まりです。
――一匹狼でクールに見えるけれど、内面は女の子らしい大狼さんのキャラクターはどのように生み出されたのでしょうか。
もともと読み切りからスタートした作品ですので、短いページ数の中で印象に残ってもらうためにギャップ(クールだけど内心デレデレ)が強く出せるように意識して作りました。それに+αとして外見のデザインとしっぽブンブンという要素を足し、オリジナリティを出せるように試行錯誤しました。
――本作では、ほのぼのとした日常の中で不意にドキッとする瞬間がかわいらしくて印象的です。描くうえでこだわっている点や意識していることはあるのでしょうか。
丁寧に前振りを作ることです。大狼冬子の一匹狼発言を前半パートでかっこよさげに言い、後半手の平を返すというのがテンプレートですので、読んでいる方もオチが読めてもクスッと笑えて、冬子の大ゴマ照れ顔でかわいいと思ってもらえるような構成作りにこだわっています。
――本作は現在GANMA!で連載中ですが、今後の見どころや注目してほしいポイントについてお聞かせください。
今後の見どころは牧葉くんです。物語の視点として今は冬子にスポットライトが当たっているのですが、今後はどんどん牧葉くんのボケが加速していくので「牧葉…おもしれー男…」という乙女ゲーのような視点で牧葉くんをどんどん好きになっていってほしいです。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。
まだ連載が始まったばかりの駆け出しの作品ですが、たくさんの方が読んでくださってくれて大変ありがたいです。まだまだ本作品を楽しんでもらえるであろう要素がございますので、今後とも応援していただけますとありがたいです。