中学生ダンサーコンビ、エンジェライズとして活動するRingo Winbee&Rioが、ダンスの師匠でもある、BROTHER BOMBと師弟対談! 普段エンジェライズの2人は、BROTHER BOMBに対してどんなことを思っているのか? 逆にBROTHER BOMBは、2人のことをどう思っているのか? せっかくの対談の場ですので、普段お互いが口に出して言えないことを色々カミングアウト!?
踊っている時のBOMBさんは怪獣 踊っていない時は…?
――BOMBさんはいつ頃から2人のことを知ってるんですか?
BOMB Ringoが小3で、Rioはその一年後ぐらいかな。9歳の時と10、11歳か。
――最初の印象はどうでした?
BOMB Ringoが現れた時は、「ただもんじゃないヤツが来た!」って思いましたね。「これは持ってるな、クルな」って。
――Rioさんはどうでした?
BOMB 「ただもんじゃないヤツが来た!」って。
一同 (笑)。
BOMB Rioはバトルで俺がジャッジしてる時に見かけて。今はヒップホップをけっこう見せてくれるけど、その時は「ポップしか知りません」みたいな感じで、しかも超怖くて。
Rio (笑)。いや、あの時は「ポップで出てみよう」って思ってたんです。
BOMB ああ、封印してたんだ。あれはすごかったよ。恐竜みたいな感じ(笑)。ずーっとふてくされてるんですよ。それで気になって、まずRioのママに声かけて、Ringoと同い年ってことが分かって、その頃自分でブクロジムっていうのをやってたんですけど、そこにすでにRingo来てたから、Rioにも「来たら?」って誘ったら来て、2人とも速攻仲良くなってた。
Rio その頃は(Brother BOMBのことを)あまりよく知らなくて。存在だけは知ってたんですけど。
BOMB 妙に相性がいい2人で、それは面白かったですね。
普通じゃないけどね。ふふふふふ。
――話は戻りますけど、RingoさんとRioさんから見たBOMBさんの第一印象は?
Ringo 見た目めっちゃ怖くて……。
BOMB 怖がらせてるから!
Ringo でも、喋ったら普通に面白い。
BOMB 普通じゃないけどね。ふふふふふ。
Ringo 普通以上に面白い(笑)。
BOMB ああ、いいね!
――(笑)。BOMBさんのダンスを見たことはなかったんですか?
Ringo 最初、ARKSTAR STUDIOに入ろうとしてて。
BOMB 俺はキッズの舞台集団の講師だったんですよ。
Ringo ずっとじわじわ考えてて、そうしたら(BROTHER BOMBがARKSTARを)辞めたって話を聞いたんで、「あ、もういいや」って。
BOMB 俺がいなかったからあっちに行かなくなって、川崎で俺がやってたレッスンに現れたんだよな。
Ringo はい。
BOMB Ringoは無口でコミュニケーション不可能!みたいな感じ。無表情でそこが俺は良かった。天才タイプかなと思って。ただ黙々とやべぇから、「いいなぁ」って。
――そういう自覚ってあります?
Ringo いや、ないです。よく周りから怖いって言われてて。
Rio 最初にブクロジムで会った時も駅から一緒に通ってたりしてたんですけど、その時は(Ringoと)どう関わればいいのか分からなくて。興味がある話があったら喋るけど、それが終わったらもう黙ってる。
BOMB それがRingoは心地いいんだろうね。無言でもきつくない人。
Rio それでもずっと一緒にいたら何でも話せるようになって。
――RingoさんはRioさんに対してどう思ってたんですか?
Ringo 第一印象はかわいい子。モデルさんなんでしょ?みたいな感じ。だから一緒に入れてよかった。
Rioは天真爛漫で大胆だしRingoは繊細で観察眼が優れてる
――RioさんのBOMBさんに対する第一印象は?
RIO ジャッジした場所で声かけてくれて、もっと男っぽい声してるのかと思ってたからギャップがすごくて。
BOMB 声低くしたら俺、怖いからね。わざとオクターブ上げてるんだよ。
Rio それでレッスンに呼んでくれて、そこからは分かってくれてるっていうか、ちゃんと自分のクセとかいいところとか悪いところを分かった上で教えてくれるから、悪い部分をズバッと言われると、「あ~、だな~」って。納得できない部分がないから、「これは続けるべきだ」と思って今も続けてます。
BOMB ありがたい。
――BOMBさんのダンスはどういうところが魅力なんですか?
Rio テクニックがヤバいのと……とりあえずヤバい(笑)!
BOMB 4、5年付き合ってて初めて言われたからうれしい。
――ダンスしてる時としてない時でBOMBさんは違うんですか?
Rio 踊ってる時は怪獣。
Ringo 普段はファニーです。
Rio 面白いし、話すのが上手いから聞いてて飽きない!
――いつも何を話してるんですか?
Rio BOMBさんは「こんなことがあったんですよ~」みたいな日常の会話からどんどん面白い話に広げてくれるんですよ(笑)。
BOMB そう。付き合うね、徹底的に。レッスンの時間はダンスの話しかしないけど、レッスン終わったらこいつらは“レッスン終わったモード”に入るから。2人とも多分、家に帰ってから考えるタチだから、ダンスする時はダンスするっていうふうに分けてる。それまで俺はダンスの話しかしてこなかったけど、それって遊びがないっていうことだから、そこは2人から学んだかもしれない。
――教えてるつもりが、逆に自分も学んでいたっていう。
BOMB「それは確実に。だって、俺よりも上手いところあるから。俺もダンスは好きだけど、全ジャンルが踊れるわけでも知ってるわけでもない。やりたくないものもあるし、いつかやりたいと思うものもある。だから、彼女たちから学んで、逆に『もっとこうしたら?』って言うことができる。」
「おまえ、そんなんできんのか!」っていうのが本番で出てくる
――逆に、BOMBさんから見た2人は?
BOMB おてんば! もう、Rioは天真爛漫ですね。かなり大胆だし。Ringoは繊細。観察眼が優れてる。でも、Rioは普段が大胆だから、繊細になったらもっとヤバい。Ringoは繊細だけど、もっと大胆になったほうがいい。だから、2人になるとバランスが最強なんですよ。ソロで自分をアピールするなら、その両面がちょこっとでも入ってればもっとヤバいなって思います。
――ダンスにも人間性が現れるんですね。
BOMB 現れちゃうよね。隠してもムリでしょ。ダンスにはやっぱり人間性が出ちゃう。
――そういうのが出てるって自覚はありますか?
Ringo 私はないですね。
Rio 私はその場でのパッション、自分の気持ちを大事にしてるんですよ。いつでもハイテンションじゃないと自分の踊りが全然できなくなっちゃう。だから、とりあえず暴れてから抑えていくっていうのを意識してるっちゃしてますね。動かさないと逆にぐちゃぐちゃになっちゃう。
BOMB Ringoは多分、静かに入っていくほうがいいんじゃないの?
Ringo暴れられない。動いてって言われても動けないんですよ。
BOMB Ringoは練習と本番で全然変わっちゃうようなタイプ。「おまえ、そんなんできんのか!」っていうのが本番で出てくる。でも、落ち着いている分、練習のほうがいい面があるわけ。「そこを出せばいいのに」っていうのが本番で出ないタイプ。Rioは「大人しくしてればそこをもっと見てもらえるのに!」っていうところ暴れちゃう。そこがまだ発展途上なところですね。
(撮影●後藤倫人 取材・文●阿刀“DA”大志)
■Ringo Winbee PROFILE:https://dancefact.jp/dancers/2000022688/
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DANCE ✕ ORCHESTRA 企画 Ringo Winbee ダンス動画
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