役所広司が主演する映画「銀河鉄道の父」で、宮沢賢治を演じる菅田将暉の場面写真が解禁された。
宮沢賢治の父・政次郎の視点から描く究極の家族愛
5月5日(金)に全国公開する本作は、第158回直木賞を受賞した門井慶喜氏の作品が原作。宮沢賢治が「ダメ息子だった!」という大胆な視点を軸に、大量の宮沢賢治の資料の中から父・政次郎について書かれた資料をかき集め、究極の家族愛を描いている。
宮沢賢治の父・政次郎を役所、長男・賢治を菅田、賢治の妹・トシを森七菜、賢治の弟・清六を豊田裕大、母・イチを坂井真紀、祖父・喜助を田中泯が演じる。監督は「八日目の蝉」「いのちの停車場」などの作品を生み出してきた成島出氏が務める。
菅田が演じる宮沢賢治は中学を卒業後、家業を継ぐことを断固拒否。父・政次郎に頼み込んで進学するが、興味の対象がたびたび変わる青年で、生活力もなく、父に金を無心するなど、今でいう「ダメ息子」。しかし、病気になった妹・トシを励ますために童話を書くと、その文才に目覚めていく。
菅田将暉演じる宮沢賢治の人生37年の青春と葛藤を表現する7つの顔
この度解禁された場面写真は、少し幼さが残る着物姿やグレーの学生服、妹・トシのために一心不乱に童話を書きしたためるまさに“詩人・宮沢賢治”を象徴する1枚をはじめ、宗教に信仰した賢治が必死に法華経を唱えるカット、きれいなスーツを身にまといチェロ演奏をするシーンなどを含む計7点。
勉学、人造宝石の商いや宗教、文学に農業に音楽。37年という短い生涯の中でさまざまなことに挑戦し、その青春と葛藤を宮沢賢治の7つの顔で表現する菅田将暉の演技に心が揺さぶられる。
花巻で宮沢賢治の親族にも会うことができたという菅田は「話を聞いていると“やっぱり面白い人だったみたいで!”と話されていました。賢治が多面的なんでしょうね。(賢治の)いろいろな面のここがいいよねというところが、それぞれいっぱいあります」と宮沢賢治を演じた感想を語った。