孤独な賞金稼ぎだったマンダロリアンのマンドーが、愛くるしいジェダイのグローグーと出会ったことで思わぬ冒険に身を投じていくドラマ「マンダロリアン」シーズン3の第5話が、3月29日に配信された。現在、宇宙の指揮を執っているのは新共和国だが、帝国軍時代に核でマンダロアを破壊されたマンダロリアンたちは、母星を失い、散り散りになって暮らしていた。中でも主人公のマンドーことディン・ジャリンが属する「チルドレン・オブ・ザ・ウォッチ」は、決して他人に素顔を見せてはならないという教義と同様に、人目を避けるように暮らしている。第5話では、そんな“ザ・ウォッチ”の人々の生活に大きな変化が訪れた。(以下、ネタバレを含みます)
平和な街に姿を変えた惑星ネヴァロが海賊の餌食に
新世代「スター・ウォーズ」の最高傑作と称される実写オリジナルドラマ「マンダロリアン」は、「スター・ウォーズ」シリーズをこよなく愛する製作陣が「ジョージ・ルーカスがもし今、続編を作るとしたら」という発想の下、丁寧に作り上げたシリーズ。反乱軍のルーク・スカイウォーカーが、帝国軍のダース・ベイダーへの最後の戦いに挑んだ、映画「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」と、新たなる3部作の1作目「フォースの覚醒(エピソード7)」の間に位置する物語で、2019年にシーズン1、2020年にシーズン2、そして最新作となるシーズン3が毎週水曜にディズニープラスで配信中だ。
かつてマンドーが賞金稼ぎとして暮らしていた惑星ネヴァロは、心を入れ替えた元ギルドの頭だったグリーフ・カルガが上級監察官を務め、いまや人々が平和に暮らせる街に様変わりしていた。街には緑が溢れ、ギルドの本拠地で賞金稼ぎやごろつきの溜まり場だったバーは学校に姿を変え、中庭では子どもたちが遊んでいる。しかし、カルガは保安官が新共和国の先鋭部隊に引き抜かれて不在になっていることに、不安を感じていた。そこで第1話でマンドーに土地を与えるので、ここに住まないかと提案していたが、そんな折に海賊のヴェインが飛来。街で暴れようとしたために退治したことが、ここに来て大惨事を勃発させることになる。
ヴェインの親玉のゴリアン・シャードが巨大な海賊船で訪れ、街を破壊し始めたため、カルガはすぐに新共和国巡視隊のテヴァに助けを求める。これまでに何度か、宇宙の片隅でマンドーと出会い、一度は助けもした元反乱軍の兵士だ。テヴァは経験から海賊の動きと帝国の残党の動きに何らかの関係があると読み、コルサントの本部まで足を運んで許可と応援を要請するが、ネヴァロは新共和国に加盟していなかったために上司に申し出を却下される。その際にテヴァの邪魔をしたのは、第3話でドクター・パーシングを罠にはめた、元帝国将軍モフ・ギデオンの手下だった。彼女は新共和国によって社会復帰を許された恩赦組だが、いまだに帝国とつながっている可能性の高そうな元通信士官だ。
上司に却下されたテヴァが向かったのは、意外な場所
ネヴァロの援護を許されなかったテヴァが向かったのは、マンドーらの隠れ家だった。実はマンドーがマンダロアへ行く前に買ったドロイドが彼の反乱軍時代の仲間だったため、潜伏先を突き止めることができたらしい。そうして、テヴァはカルガのピンチを伝えたが、ネヴァロはマンドーだけでなく、“ザ・ウォッチ”の一部の仲間たちにとっても古巣だった地下に鍛冶場を作って身を潜めて生活し、シーズン1終盤ではグローグーのためにカルガらと共に戦った星だ。その戦いで鍛冶場を破壊され、新たなアジトへと移り住んでいたが、知らない土地ではない。
そこでマンドーはカルガを知る者に共に戦うことを訴えると同時に、カルガが与えてくれると言った土地で、みんなで堂々と暮らすことを提案する。マンドーとグローグー、ボ=カターンたちが隠れ家に来てから、天敵だった巨大な野鳥を倒すなど能動的な意識にスイッチしていたためか、メンバーらはマンドーの訴えを受け入れ、“我らはマンダロリアンだから戦うのだ“と立ち上がるのだった。
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/the-mandalorian
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発売日: 2023/01/25