子育ては失敗だらけ、いらないプライドは捨てられた
それでも子供が3歳になるころから、少しずつコミュニケーションがとれるようになると、心が楽になっていったという。
「子供が3歳になったということは、お母さんも3年生になったわけです。少しずつ経験値が上がっていくと、視野も広がっていきました。同時に“出来ない自分”との付き合いも長くなっていったので、いちいち落ち込んでいられなくなるわけです(笑)。そこから、誰でもというわけではないのですが、このお母さんなら気が合うので悩みも相談できるし、頼れるかなという人が分かってきました」。
できないこと、失敗することに対して、寛容になると、“いらないプライド”は捨てられた。
「子供を育てるということを経験したことで、人に頼ることへの罪悪感は消えました。落ち込むぐらいなら、もっと視野を広げて成長していかなければいけないと考えられるようになった。そこからはだいぶ生きやすくなりました(笑)」。
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