仲村トオルは「昔から天才」、舘ひろしは「灯台のような人」
ーー「あぶない刑事」シリーズに始まり、付き合いの長いおふたりです。今回、共演してみて改めて感じたお互いのすごみや魅力を教えてください。
舘:僕は、トオルはずっとすごいと思っています。天才です。アドリブをエンドレスでできますし、すべての状況を全部わかって的確なことができる“恐ろしい俳優”なんですよ。しかも、それを20歳ぐらいでできていた。本当に天才だなと思っています。
仲村:本広監督がほぼ全部の演出を担当した6話の中に、僕が演じた<真木>が舘さんが演じた<花田>の人物像を語るシーンがあるのですが、それは僕自身が舘さんに対して思っている印象を、制作プロデュ-サーの方に話した内容がほぼそのままセリフになったんです。
舘さんは、僕にとってずっと「灯台のような人」なんですよ。どこからでも見える、そして自分がどこにいるか、どこに向かえばいいかを教えてくれる人だと。「あぶない刑事」で最初にお会いしたときも、「あぶない刑事」リターンズのときも舘さんや柴田恭兵さんを前にすると「15年後、あんなにかっこいい男になれるかな」って考えてしまったんですよね。出会ってから37年間、もちろん今も、ずっとそう思い続けさせてくれるのがすごさであり、ありがたさだなと感じます。
舘:僕の中でも「あぶない刑事」の4人の存在は、本当に強くて。会うといつでもあの時代に戻れるんです。だから、嬉しいです。
仲村:実は以前、浅野温子さんがインタビューで「トオルの背中が、舘さんと恭兵さんに似てきたと思った日があった」と話していたんですね。僕、それを聞いたときに舞い上がるほど嬉しくて!でその日は、10分に1回、そこのページを読み返したほどです。ただ、あとあと浅野さんに聞いたら「私そんなこと言ってないよ?」って言われたんですけどね(笑)。
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)