ボヨヨン夫婦漫才師として愛される「かつみ・さゆり」のさゆりさんによる初のレシピ本「さゆり流 愛の節約ごはん」が、2人の27回目の結婚記念日である3月27日に発売された。書籍発売を記念して、4月8日に紀伊國屋書店天王寺ミオ店にて、かつみ・さゆりの2人によるトークショーとサイン本お渡し会を開催。イベント前には囲み取材にも応じた。
※「かつみ・さゆり」の・は正しくはハートマーク。
今までにない「料理エピソード本」
「さゆり流 愛の節約ごはん」は、借金生活の中でさゆりが工夫をこらして生み出した節約レシピ30種を紹介。どんな時も超前向きで、ラブラブなかつみ・さゆりの2人のエピソードから元気がもらえる1冊となっている。
WEB連載からスタートし、めでたく書籍出版となった「さゆり流 愛の節約ごはん」。感想を聞かれると、「まさかまさかのさゆりのレシピ本ということで、私に料理ができるなんて誰が思ってらっしゃったでしょうか!? 実はさゆり、ちゃーーんと主婦していたんですよ! 20歳でかつみさんと同棲し、見よう見まねで始めた料理。それからずっと続けてきた料理をこうやって形にしてもらえて、こんな幸せなことはないなと思います」と語った。
かつみは、「同棲を始めたのは借金を抱えたての33年前。ほんまにお金なくって。普通は捨てるような大根の葉っぱとかをもらってきて、それで料理してくれたんです。今ね、SDGsって言うんですか? 僕ら33年前からSDGsやってたんです!」と、同棲当初のころに思いをはせながら胸を張った。
本の内容を問われると、「その料理がどうやって生まれたのか、という背景も合わせて読んでいただける、いまだかつてない『料理エピソード本』のような感じです。あまり料理に興味のない方でも楽しく読んでもらえると思います」と魅力をアピール。また、「私に料理本の声がかかると思っていなかったので、KADOKAWAさんのためにも絶対売ってあげたいんです! 在庫抱えさせるわけにはいかないので、記者の皆さんよろしくお願いします!」と、かつみ・さゆりらしい貪欲さも忘れない。
固定観念にとらわれずに料理を楽しんでほしい
年齢を重ねても若々しいさゆりならではの美容レシピのほか、極貧生活の中で生まれた節約レシピ、材料がないことから生まれるアイデアレシピなどが詰まっているという。「『疑惑のうな疑丼』というメニューを載せていますが、これはずっとうなぎを買えなかったので、代わりにちくわを使った料理。かつみさんに出してもうなぎと思い込んで、全く気が付かなかったんです。最近はうなぎを買えるようにもなったんですが、それでも疑惑のうな疑丼を出しても気が付かないんです」と、かつみの馬鹿舌エピソードを披露した。
本の中にはレシピはもちろん、2人のラブラブエピソードもたくさん散りばめられている。夫婦円満の秘訣については、「『仲良しが一番』というのが私たち夫婦の座右の銘。日本一の夫婦漫才師ではなく、日本一の仲良し夫婦を目指して日々がんばっています」とさゆりが話すと、かつみは「仲良く、ケンカをしないように努力するとかは全くなくて、ずっと『恋愛したて』が続いてる感じですね。めちゃくちゃ好きな人と結婚できてラッキーでした」とラブラブぶりを見せつけた。
最後にこれから同棲や結婚を控える、お料理が苦手な女性にアドバイスを求められると、「同棲当時は食材もなく、調味料も不足している中で、『この材料が今日あります、さぁこれでなんか作ってみよ』という大喜利やモノボケをしているような、半分遊び感覚で料理を作っていました。固定観念にとらわれることなく、お料理をすれば楽しいと思います」とさゆりらしさ全開の返答で、会場を盛り上げた。
※「かつみ・さゆり」の・は正しくはハートマーク。