コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、作者・Rocoさんの『chu!可愛くて誘拐されてごめん』をピックアップ。
可愛すぎるがゆえに誘拐されてしまった美少年と、誘拐犯のおじさんとのやりとりが面白いと話題を集めている本作。Rocoさん自身が3月24日にTwitterに投稿したところ、2.5万以上の「いいね」が寄せられ反響を呼んだ。この記事では、Rocoさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについてを語ってもらった。
可愛くてごめんなさい…誘拐後の“斜め上をいく”展開に反響続々「笑い散らかした」
ある日の下校中に襲われ、知らない部屋で目を覚ました美少年・藤原理凡。気づけば誘拐犯のおじさんによってメイド風のフリルのエプロンに着替えさせられ、首を鎖で繋がれていた。そこに、理凡が運ばれるのを見かけたクラスメイトの真絃がおじさんの家を訪れてくる。理凡の家だと信じ込んで中に入った真絃も、おじさんに簡単に捕まってしまうのだった。
身動きができないように真絃を縛り、おじさんが部屋の明かりをつけると、部屋一面に盗撮した理凡の写真が。しかし、それを見た理凡は「オレがどの角度から隠し撮られてもこんなに可愛いなんて…」と照れながら予想外の反応を見せ…。
高い自己肯定感と鋼のメンタルで、誘拐されても動じない美少年の言動とクラスメイトのツッコミが笑いを誘う本作。予想外のオチも反響を呼び、Twitter上では「メンタル強すぎ美少年」「めっちゃ面白い!」「最高です」「笑い散らかした」「斜め上をいく展開」「隅々までぶっ飛んでる」「丁寧に狂ってて好き」などのコメントが寄せられ、話題を集めている。
「必ず“オチ”たといえるラストを描くように意識しています」作者・Rocoさんが語る創作の背景とこだわり
――『chu!可愛くて誘拐されてごめん』を創作したきっかけや理由があればお教え下さい。
とにかく強靭なメンタルの子が描きたくて描き始めました。初めはローカルアイドルと、ストーカーのお兄さんの話の予定でした。アイドルがストーカーに一切怯えず対話する中、自分に着せられたストーカーの手作り衣装のクオリティが高いことに気づいて、彼を丸め込み衣装担当に引き込む…という展開でした。…が、いつの間にか全く違う話になってました。
――誘拐されてしまうほどの“可愛すぎる”美少年・理凡くんと、理凡くんを助けに来るクラスメイトの真絃くん、それぞれのキャラクターはどのように生み出されたのでしょうか?
理凡くんは上記の通りです。真絃くんは最初存在しませんでした。理凡くんとおじさんがやり取りするだけの漫画だったのですが、あまりにもツッコミ不在で収集がつかないので投入されました。
――Twitterで本作を公開後多くの反響が集まりましたが、Rocoさんの率直なご感想をお聞かせください。
感想いっぱいもらえたのが嬉しかったです。おじさんに共感するコメントがいくつかあったので笑いながら心配しました。
――本作の中で特に思い入れのあるシーンやセリフはありますか?
ラストです。最初は普通に通報してたのですが、藤原の自らの手を汚さない感じを出せて良かったです。
――Rocoさんは本作以外にも『人形屋のお兄さんと少女の宝物』や『モンペハニー』など、独自の世界観あふれる作風が印象的ですが、創作活動全般においてこだわっている点や特に意識している点がありましたらお教えください。
必ず、「オチ」たといえるラストを描くように意識しています。
――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
描くの遅くてすみません。いつも閲覧や反応ありがとうございます。