コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、作者・あめみくろさんの『幸せだった女の子の話』をピックアップ。
元カレとの思い出がどうしても忘れられない女子を描いた本作を、作者のあめみくろさんが3月19日にTwitterに投稿したところ、4.2万件を超える「いいね」が寄せられ話題を集めている。この記事では、あめみくろさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
辛すぎて見てられない…幸せな女の子の真実とは
大学生カップルの2人は同じ布団で朝を迎えた。2人の朝はキスから始まり、仲良くラーメンを食べに行ってお腹を満たす。そのまま女の子が帰ろうとすると、彼氏は「今日も泊ってく?」と一言。
昨日の映画の続きを見ることを約束しながら2人は買い物に出かけ、家で彼氏の作った美味しいご飯を食べる。映画もそこそこに「朝のお返し」が始まる。そんな大学生ならではの平凡な幸せを過ごしているカップルだったが…。
幸せな日常を描いていたと思いきや、誰も想像しなかった結末が待ち受けている本作は、ストーリーのリアルさから多くの共感を呼び、話題を集めている。Twitter上では「思い出して泣ける」「死ぬほどわかる」「辛すぎて見てられない…」「無理、病む」「最後にタイトル回収か…」「愛って美しくて儚い」など、読者からのコメントが多く寄せられ反響を呼んでいる。
「言語化できない感情をなるべく表情に表すように」作者・あめみくろさんが語る創作の裏側とこだわり
――『幸せだった女の子の話』を創作したきっかけや理由をお聞かせください。
友達同士の恋バナで、もやもやしていたものをお話にしたら面白いんじゃないかって思い付きで描いてみたのがきっかけです。ストレス発散的な感情もあった気がします。(笑)
――あめみくろさんが描く作品では、悩みを抱える女性の心情がリアルに描かれているのが印象的です。本作に限らず作品を描く上でこだわっている点や意識していることがあれば教えてください。
日常にあるようなお話を描きたいと思っているので台詞の間は意識しています。あんまり多くの台詞を言わせないなど…。
あとは、言語化できない感情をなるべく表情に表すようにしています。感情が大きく動くシーンは黒目を大きくさせてみたりぐるぐるにしてみたり、これは表情ではないんですけど、女の子目線のコマは「沼男しかみえていない!」感を出したいのであえて背景は真っ白にしてみたりの小さい工夫は意識しています。
――あめみくろさんの漫画は男女の複雑の関係を描いた作品が多くあるようにお見受けします。漫画の着想を得るためにしていることなどはあるのでしょうか
大きく何かしているわけではないのですが、もどかしい感情になる音楽はいっぱい聴くようになりました。主には実体験や聞いた話を大きく誇張して描いてます。
――これまでSNSで多くの作品を投稿されていますが、とくにご自身が気に入っている作品などがあればお聞かせください。
たくさん反響いただけた沼漫画ももちろん気に入っているのですが、切ない系の「夏と餃子と恋人の話」「ガチャ歯の女の子の話」も気に入ってます。終わった後の余韻がうまく残せた気がするので。どちらも同性愛なのですが抵抗ない方には読んでいただきたい作品です。
――あめみくろさんの今後の展望や目標をお聞かせください。
沼漫画はこれからも続くのでぜひともお付き合いしていただけたら幸いです。
まだ発表できないのですが嬉しいご報告もこれからできると思うので、読んでくださる人がいるのをパワーの源に、とにかく楽しんで漫画を描いていきたいです!
――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
いつも沢山の反応や感想ありがとうございます!
DMなどでもたまに恋愛事情をお話ししてくれる方がいて、一緒に共感させてもらってます。全部反応するのは難しいかもしれませんが、誰かのはけ口になれてることとても嬉しいので沼男沼女に情緒どうにかされそうなときはいつでもDMお待ちしております。(笑)