メンバーの兵役により、現在ソロ活動を中心に行っている世界的ボーイズグループ・BTS(防弾少年団)。そのメインラッパーであり、プロデューサーとしても活躍するSUGAのソロドキュメンタリー「SUGA: Road to D-DAY」が、4月21日(金)に配信される。同作は、配信と同日に発売されるソロアルバム『D-DAY』や、4月26日(水)のNY公演を皮切りにスタートするワールドツアー「SUGA | Agust D TOUR」と同じプロジェクトの一環として制作され、SUGAが人生の新たな夢を見つける旅の様子を追う。そこで今回は配信を前に、BTS初心者のためのSUGA講座をお届けする。
マイペースで無気力な表情と甘さのギャップ
BTSでメインラッパーの一人を務めるSUGA(シュガ)ことミン・ユンギは、デビュー時より楽曲制作に携わり、BTS以外の楽曲も手掛けるプロデューサーとしても活躍。BTSの発端であるRMの次に、練習生としてプロジェクトに加わった人物だ。年齢的にはJINに次ぐ年長者のため、普段は“弟”たちをリードしたり、守る姿が見られるが、配信バラエティー番組「Run BTS」などでは司会担当なのにいきなりスイッチが入って陽気に暴れ出すこともあり、そのギャップも魅力の一つだ。
以前は、本番以外は省エネ稼働の無気力タイプでマイペース。かつ、よく寝ることから“爺”と呼ばれていたが、最近は“爺”の意味合いが変わってきたようだ。2021年に撮影されたリアリティショー「In the SOOP BTS ver. Season2」では、最年少のJUNG KOOK(ジョングク)が連れてきた愛犬のドーベルマンと遊ぶ姿が少々ぎこちなく、それを見たJUNG KOOKが「本当にお爺ちゃんみたいだな」とポツリ。そんなカッコつけないところもARMY(BTSのファンの名称)に愛される所以である。
ちなみにSUGAというアーティスト名は、砂糖のように色が白いのでパンPD(HYBE創業者でプロデューサーのパン・シヒョク氏)が命名してくれたそうで、それに加えて、笑うと砂糖のように甘くかわいくなることから「SUGAR」になるも、ヒップホップは甘過ぎてはいけないので「R」を取った。またはバスケットボールがとてもうまく、学生時代はバスケ部のシューティングガードだったことから、それを略して“シュガ”となった、など諸説ある。
両親に反対されてもひたすら夢を追い続けた情熱家
一見、穏やかで冷静沈着なSUGAだが、心の底に熱いものを秘めている情熱家タイプでもある。SUGAは、ソウル、釜山に次ぐ、韓国第3の都市・大邱(テグ)の出身。幼い頃からピアノに触れ、小学校高学年の時にEPIK HIGHの「FLY」を聴いてヒップホップに興味を持ち、中学生の頃からMIDI制作作業を開始。加えて、地元のスタジオでアルバイトを始め、ここで作曲や編曲の技術を習得するのと同時にアンダーグラウンドのラッパーとしても活動していた。
しかし、大邱で音楽で食べていくことは難しいと感じていたある日、彼の目に入ったのが所属事務所・HYBEの前身「Big Hit Entertainment」の第1期オーディションだった。そこでRMのリリックをアレンジして2位になったミン・ユンギは、2010年に練習生となる。
https://www.disneyplus.com/ja-jp/movies/bts-permission-to-dance-on-stage-la
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