波瑠が家電メーカーのすご腕社員で“営業の神”と呼ばれるも、家事が苦手でズボラな主人公・速見穂香を演じるお仕事ラブコメ「わたしのお嫁くん」(フジテレビ系)。波瑠と、速見の後輩・山本知博を演じる高杉真宙にインタビューを実施した。
いいチームワークができている撮影現場
高杉演じる山本は、仕事ができて優しい速見を敬愛していたが、ひょんなことから速見の汚部屋を目撃。幼少期から兄たちと家事をこなしてきた山本は、実は掃除も料理も得意で、速見のピンチを救うべく掃除をお手伝い。それをきっかけに“お嫁くん”として速見とルームシェアすることに。
波瑠:撮影が速見の家で山本くんが掃除を教えてくれるシーンから始まったので、互いにキャラクターが固まっておらず探り合いながらで大変でした。
高杉:大変でしたよね!
波瑠:でも、お互いにいっぱいいっぱいの状況を乗り越えた分、今はいいチームワークができていると思います。ただ、高杉さんがその後のロケで何度か「クランクインみたい」と言っていて、「え?待って!何度も一緒にやってきたじゃない!?」と思いました(笑)。
高杉:緊張してしまって、「初日みたいですね」と何度か言ってしまったのですが、そのたびに波瑠さんにツッコんでいただきました(笑)。本当は初日から波瑠さんやスタッフの皆さんとお話ししたかったんですけど、ミスしたら元も子もないので集中してました。最近ようやく役がつかめて、リラックスできるようになってきました。役の明るさに引っ張られて、僕自身も相乗効果で明るくなっているように感じます。
演じる役の魅力は?
2人にそれぞれが演じる役の魅力を聞いてみた。
波瑠:速見を演じるには笑顔の練習が必要なくらい、人としても女性としても愛される人なんです。
高杉:そうだと思います。
波瑠:家の外で頑張り過ぎている分、家があのようなことになってしまうのかもしれないですけど(笑)、そんな自分を許せている余裕みたいなものがあるので、そこが魅力ではないかと思います。
高杉:山本はあまり格好をつけないところですかね。嫉妬もしますし、好きになってもらうための努力もたくさんしますし(笑)。
波瑠:その結果、頑張り過ぎて空回りしてしまい、2人の感情に溝ができて、山本くんが疑似恋愛をしているみたいになってしまうんです。
高杉:感情にズレが生じるんですよね。ドラマとはいえ感情の食い違い方はリアルだなと思います。
波瑠:お仕事を頑張り過ぎてしまう人が増えている中で、お嫁くんという形で寄り添ってくれる人が現れる、勇気づけられる作品だと思います。今後、個性的なキャラがたくさん出てくる予感がするので、推しを見つけて楽しんでいただけたらうれしいです。
取材・文=及川静