4月22日に放送されたドラマ「夫婦が壊れるとき」(毎週金曜深夜0:30-0:59ほか、日本テレビほか)第3話には、追い詰められた陽子(稲森いずみ)が昂太(吉沢悠)にハサミを振り上げるショッキングなシーンが。不倫の証拠を掴み、さらに周囲の全員が共謀していたことを知った陽子の復讐劇が幕を開ける。さらに行動を起こそうと決意した朝、なんと不倫相手本人と直接対決することに。(以下、ネタバレを含みます)
「夫婦が壊れるとき」とは
「夫婦が壊れるとき」は、2015年と2017年にイギリスで放送された「女医フォスター 夫の情事、私の決断」が原作の壮絶なサスペンスドラマ。2020年に韓国で「夫婦の世界」というタイトルでリメイクされた際は、韓国ケーブルドラマ史上最高となる視聴率28.4%という大記録を達成した。誰が敵で誰が味方なのかわからない疑心暗鬼にかられながら、ヒロイン・陽子は自分を裏切った人々へ壮絶な復讐をおこなっていく…。
日本オリジナル版となる同作でヒロイン・真壁陽子を演じるのは、幅広い役柄で演技力を評価されてきた稲森。映像制作会社を経営している夫・真壁昂太を吉沢悠が、2人の間に割り込む不倫相手・佐倉理央は優希美青が務める。
心臓をひと突き… 激情を瞳に宿した陽子
第3話の冒頭は、結婚式を挙げなかった陽子と昂太のフォトウェディングシーンの回想でスタート。「君がいないとダメなんだ。結婚してくれて、ありがとう」とまっすぐに目を見て告げる昂太に、幸せそうな陽子も笑顔を見せる。息子の凪も加えて、3人で映った家族写真は、まさに完璧な“理想の家族”の姿だった。
しかし会社の創立10周年記念と誕生会を兼ねたパーティーで、昂太がおこなっている不倫の確証を掴んだ陽子。さらに親友や友人家族も含めた周囲の全員が、なんらかの形で夫と共謀して夫の不倫を隠していると知る。激情のままハサミを後ろ手に持った陽子は、全員を心中で「嘘つき」と罵りながら持っていたハサミを昂太の左胸に振り下ろした。昂太は胸から血を流しながら、理解できない表情で陽子を見て…。
次の瞬間、子どもが風船を割ったのか、大きな音で凶悪な妄想から我に返る陽子。目の前には、いつも通り笑顔の昂太が。陽子はハサミをポケットにしまい、一旦は激情を収めることにした。
パーティーはその後もつつがなく進み、昂太からの挨拶へ。映画監督である昂太が次回作を愛する地元で撮影すると話した時、昂太の幼馴染である加集基樹(内田朝陽)から「一番に愛しているのは違うだろ?」とヤジが飛んだ。すると昂太は陽子に対して、「厳しい時も文句1つ言わずにサポートしてくれた妻には、心から感謝しています」と“理想の回答”を返す。
あまりの白々しさにいたたまれなくなった陽子は、体調が悪いと言って途中で家へ。まだ嘘がバレたことに気づいていない昂太は、そんな陽子を見送りながら幸せそうにパーティーを楽しむのだった。
しかしその夜、パーティーが解散になる前に不倫相手の理央と昂太の間でひと悶着が。「奥さんが一番なんでしょ?」とムキになる理央に、昂太は「しょせん仮面夫婦だよ。一番愛しているのは理央だ。信じて欲しい…愛してる」と濃厚なキスをする。キスを受け入れていた理央だったが、怒りは静まっていない様子。「奥さんに別れるって話して」「明日話して。約束」と強い言葉と目線で昂太に釘を刺す。昂太もその迫力に押されたのか、渋々うなずいてしまう。