コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、風谷レオナさんの漫画「友達の左脚が無くなった話」だ。
4月18日に投稿されたツイートには、5万いいねを超える反響があり、「素敵な作品でした」「涙で霞んで画面が見えない」「たった24ページでこの破壊力…恐ろしいです」といったコメントが集まっている。作者の風谷レオナさんに話を伺い、創作の裏側などを語ってもらった。
漫画「友達の左脚が無くなった話」のあらすじ
同じ高校の陸上部に所属しているサキとちづるは、ある日の下校時、横断歩道で交通事故にあってしまう。全国大会も夢じゃないほど足が速いサキをかばい、病室には左脚を無くしたちづるが立っていた。「気にしないでね」とちづるが声をかけるものの、”自分のせい”と責め続けるサキは親友の脚を奪ってしまった責任の重さから自由に走れなくなっていた。
マネージャーとして陸上部に顔を出すちづる。しかしサキの様子を見て「私、部活行かない方がいい?」と一言切り出すと「ごめんなさい…私は走ることでしか…」と胸の内を伝えようとした途端、風に煽られバランスを崩したちづるをサキが瞬時に抱きとめて支える。
「ねぇ私、すごく軽いでしょう?私ね脚切って体重7キロ減ったんだ…でもね本当に私何とも思わないの、脚だけじゃなくてぜんぶ軽いの、だから轢かれたのが私でよかった」と力なく笑う姿を見て、サキがとった行動とは…。
Twitter上では「2人には幸せになってほしい」「友情が尊くてより泣ける」などの声が続々と寄せられ、さらに「どっちが悪いわけでもないのに、考えさせられる」「恨んでないところが悲しくて優しい」「責任は重いけど、大切な命を背負う重さはどれだけ嬉しいことか…」など、漫画を通して伝わるテーマやメッセージ性の深さに、心を打たれたコメントも集まった。
風谷レオナさんへのインタビュー
――「友達の左脚が無くなった話」は5万いいねを超える反響です。ここまでの反響となったことについて率直な感想をお聞かせください。
なんとなく多くの皆さんの心に響くような内容ではないかなと思っていたので、とてもビックリしました。ありがたいです。
――「友達の左脚が無くなった話」について、作品やテーマが思いついたきっかけがあればお聞かせください。
たまたま、陸上選手が脚を失って義足で再起するという内容の漫画を読んでとても面白くて、もし自分の脚が無くなったらどう思うかなぁとかいろいろ考えていたら今の話に行き着きました。
――「友達の左脚が無くなった話」に込めた思いがあればお聞かせください。また、この作品を通して、読者に伝えたいことはありますか?
左脚を失ったちづるという女の子は、脚があろうと無かろうと関係なく一人じゃ走れない子で、そんなちづるをそのまま背負って走ってくれるヒーローがいてくれたらいいのになぁっていう願望を込めました。
――今後の目標や抱負、展望があればお教えください。
こんなに多くの娯楽が溢れてる中、わざわざ私の作品を読むことに時間を使ってくださった方がいるのが本当に信じられないです。お褒めのお言葉のおかげでまた頑張れると思います。本当にありがとうございます!
――作品を読んでくれている読者や、フォロワーにメッセージがあればお願いします。
いつかは連載して単行本をだしてみたいです。「お金を出してもこの作品がほしい!」と思ってもらえるほどの漫画が描けるように精進していきます!