神木隆之介が主演を務める連続テレビ小説「らんまん」。第5週までで高知編が終了し、5月8日(月)放送予定の第6週「ドクダミ」より万太郎(神木)が上京し、植物学への道を本格的に進む東京編が開幕する。今回は同作にて制作統括を務める松川博敬氏にインタビュー。第5週までの高知編の反響やキャスト陣の魅力、制作の裏話や今後の見どころなどについて語ってもらった。
神木隆之介の魅力は“人を巻き込む力”「モデルの牧野富太郎さんと通じるところがある」
――松川さんから見た現場の神木さんの様子はいかがですか?
神木さんは現場でも楽しくやられていて、「この人の近くにいたら面白いことがありそう」と思わせる、人を巻き込む魅力のある方です。それがモデルの牧野富太郎さんと通じるところがあるんじゃないかなと思います。
裏表がなくて、皆さんがイメージされてる“神木隆之介”のイメージのままです。今作はとてもハードな撮影スケジュールでロケも多いのですが、神木さんが常に笑顔で現場にいてくれるので、スタッフやキャストがそれを見て頑張れるところがありますね。
制作秘話を明かす「実は序盤の5週にかなり勝負をかけていた」
――第5週までの放送を終え、反響はどうでしたか?
大変好評な意見が多く、ホッとしています。朝ドラはたくさんの方に期待されているので、厳しい意見が届くことも覚悟していたのですが、大変高い評価をいただき、皆さんにちゃんと受け止めていただけていることに感激しています。
――視聴者からの反響で印象に残っていることはありますか?
「大河ドラマみたいに重厚だけど大丈夫?」「こんな感じで息切れしないの?」という意見を見た時は、とても制作状況を分かっていらっしゃるなと思いました(笑)。
というのも、実は序盤の5週にかなり勝負をかけていまして。“朝ドラ”は長期のマラソンなので、予算配分やスケジュールのペースメイクをするのがプロデューサーの仕事なのですが、「最初の5週はリミッターを外して、この5週で掴もう」という方針を早めに伝えてやってきました。もちろん東京編から手を抜くわけではありませんが、走り出しの気合いがちゃんと伝わっていることがうれしかったです。