5月6日深夜、ドラマ「夫婦が壊れるとき」(毎週金曜深夜0:30-0:59ほか、日本テレビほか)の第5話が放送された。見逃し配信がおこなわれているTVerでは、全話合算の再生回数が800万回を突破するほど注目を集めている同作。第5話ではついに決定的な言葉を投げかけた陽子(稲森いずみ)が、昂太(吉沢悠)への気持ちを固めるシーンが描かれた。取り繕う言葉の1つひとつ、妊娠が発覚した不倫相手への対応、どっちつかずな心。そのすべてをハッキリと目にした陽子は、ついに具体的な一歩を踏み出す。(以下、ネタバレを含みます)
「夫婦が壊れるとき」とは
「夫婦が壊れるとき」は、2015年と2017年にイギリスで放送された「女医フォスター 夫の情事、私の決断」が原作の壮絶なサスペンスドラマ。2020年に韓国で「夫婦の世界」というタイトルでリメイクされた際は、韓国ケーブルドラマ史上最高となる視聴率28.4%という大記録を達成した。誰が敵で誰が味方なのかわからない疑心暗鬼にかられながら、ヒロイン・陽子は自分を裏切った人々へ壮絶な復讐をおこなっていく…。
日本オリジナル版となる同作でヒロイン・真壁陽子を演じるのは、幅広い役柄で演技力を評価されてきた稲森。映像制作会社を経営している夫・真壁昂太を吉沢悠が、2人の間に割り込む不倫相手・佐倉理央は優希美青が務める。
涙も引っ込む裏切りの言葉…
前回のラストで、「浮気、してるよね」と決定的な言葉を昂太に投げかけた陽子。「嘘だけはやめて。嘘は裏切りよ」と何度も念を押し、それでも過ちと認めるなら許すと言った陽子に返ってきた言葉は、「浮気?…なにそれ」というごまかしだった。
「昂太お願い、嘘はやめて。これ以上傷つけないで」と懇願する陽子だったが、昂太はなんと逆切れ。家族のことが大切だから必死にやっているだろ…そう髪を振り乱して主張し、「俺には陽子だけだよ。いままでも、これからもずっと変わらないよ」と歯の浮くようなせりふを吐いた。
あまりの手ひどい裏切りに涙が引き、呆然と「私は今まで何を…」とつぶやく陽子。しかしそれを好機と見たのか、昂太は「疲れてるんだよ。そんな思い込みするなんて」と畳みかける。勢いでごまかしきれると見たのか、それからも矢継ぎ早に「病院の仕事が大変すぎるんだって」「陽子はなんでも頑張りすぎるから」と続ける昂太。そんな薄っぺらい言葉の数々を受け入れた陽子は、笑顔で「もう大丈夫」と告げながら心中で(このクズ…!)と罵るのだった。
その後陽子は仕事の準備をするフリをしながら、二重スパイである相沢佳奈子(内田慈)に「妊娠のこと、昂太に伝えて。5分後よ」と連絡を入れる。理央の妊娠について、昂太に伝えるようにという指示だ。
一方、昂太はカモフラージュ用ではないスマホにかかってきた理央からの電話対応に追われていた。理央からの用件は「もう別れる」というもの。妻と別れると言っておきながら引き延ばす昂太に怒りをぶつけると、理央は一方的に電話を切るのだった。
そしてその直後、佳奈子からの連絡が入った昂太。ちょうど5分後を計算して降りてきた陽子がそばにいるためか、理央の妊娠を伝えられると「仕事でトラブル」とだけ言って家を飛び出していく。
見送る陽子の目は冷たく、「許さない…絶対に」という独白だけが家に響いた。