TVアニメ「天国大魔境」(毎週土曜夜10:00-10:30ほか、TOKYO MXほか/ディズニープラスで定額制見放題独占配信)の第8話が5月20日に放送・配信された。宇佐美(CV:武内駿輔)の頼みをかなえるため星尾を殺したマル(CV:佐藤元)は、その後、星尾を抱き締めながら自殺した宇佐美の遺体を目の当たりにして自己嫌悪に陥る。その瞬間の吐き捨てるように口にした「俺の手は死しか生まねーな」というせりふ、佐藤の演技に、思わず涙を誘われた。(以下、ネタバレがあります)
「星尾という女性を殺してほしい」という依頼が
同作は、「月刊アフタヌーン」(講談社)で2018年から連載されている石黒正数による人気漫画が原作。連載開始直後から話題を集め、2018年12月には異例の速さで「このマンガがすごい!2019」オトコ編第1位にランクインした話題作であるため、原作ファンにとって待望のアニメ化となる。
未曾有の大災害から15年後、廃墟となった日本の地には“人食い(ヒルコ)”と呼ばれる異形の化け物が巣食い、人々は細々と身を寄せ合って生きていた。東京・中野で便利屋を営むキルコは、マルを「天国」に連れて行く、というボディガード依頼を引き受け、マルと共に「天国」を探しながら旅していた。一方、壁に囲まれた美しい世界で暮らす子どもたちの一人、トキオは「外の外に行きたいですか?」という謎のメッセージを受け取ったことをきっかけに、当たり前の日常に違和感を抱き始める、というストーリー。
宇佐美から星尾という女性を殺してほしいと頼まれたマルとキルコ(CV:千本木彩花)は、“人食い”になる病を発症し死んだ人間が“人食い”となること、進行を遅らせるには病に侵された部位を切除するしかなく、一度発症すると必ず再発してしまうことを知らされる。そして、体を切断し、切断した機能を機械で補い続けてきた星尾の体はもう限界で、「人間として死なせてやりたい」という宇佐美の願いに応える形で星尾を殺す。
星尾から人間のまま死ねたことに対する感謝の思いを受け取るも、星尾の延命に人生を捧げてきた宇佐美は、星尾の遺体を抱き締めながら、自らの頭を銃で撃ち抜き自死する。銃声を聞き駆け付けたマルは、宇佐美の遺体を見て「俺の手は死しか生まねーな」と嘆く。キルコはそんなマルを抱き締め、「そんなこと言うな!」と慰める。
佐藤元の演技に称賛の声
このマルが嘆くシーンでは、佐藤が視聴者の心を強く揺さぶる真に迫った演技を披露。今まで殺してきた“人食い”が元は人間だったというショック、人間のためにやってきた行為が間違っていたのではないかという不安、間接的にも宇佐美を死に追いやってしまったという自責の念など、さまざまな思いがないまぜとなった感情を見事にせりふに乗せて、多くの視聴者の涙を誘った。
SNS上でも「感情が揺さぶられる」「芝居と演出の相乗効果で泣いた」「号泣」「マルのつぶやきで涙腺崩壊」など、大いに涙したというコメントがあふれた。
◆文=原田健
公式Twitter:@tdm_anime
権利表記:(C)石黒正数・講談社/天国大魔境製作委員会
■【公式】Disney+(ディズニープラス)で「天国大魔境」を見る
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/tengoku-daimakyo/
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「天国大魔境」の他にも「東京リベンジャーズ」や「うる星やつら」「スパイ教室」など、国内アニメを多数ラインアップ
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