太賀、“当たり役”山岸にモデルがいることを告白!
7月2日より、Huluにて配信がスタートするオリジナル連続ドラマ「山岸ですがなにか」。同ドラマで、主人公・山岸ひろむを演じた太賀が取材に応じ、撮影の様子や役どころへの思いなどを語った。
2016年に日本テレビ系にて放送されたドラマ「ゆとりですがなにか」で、岡田将生演じる坂間の後輩として登場した山岸は、超マイペースな言動で周囲を困惑させる“ゆとりモンスター”。その強烈なインパクトで、放送当時から大きな話題を集めていた。
7月2日、9日(日)に放送される「ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編」(日本テレビ系)でも大活躍(?)する山岸が、今作で満を持して主人公に! 本家「ゆとりですがなにか」とパラレルな世界観のドラマ制作現場を舞台に、山岸とドラマAP・須藤冬美(佐津川愛美)による独特の恋物語が描かれる。
今回のドラマが決まった際の感想を聞かれた太賀は、「マネジャーさんから『山岸が主人公で(「ゆとり~」の)スピンオフドラマをやるかも』と聞いた時は『え~っ?』て思って(笑)。企画からして『これで大丈夫なのかな?』というのもありましたし、まだ決まったわけでは無かったので(半信半疑だった)。
その後、台本が届いて、ページをめくって“脚本・宮藤官九郎”とか出ているのを見て『本当にやるんだ』と思って…。最初は現実味がなかったんですけど、徐々に喜びが沸き上がってきました。うれしかったですね」と率直な思いを告白。
一年ぶりに山岸という強烈な役どころを演じることになったが、「最初は本編(ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編)の撮影から始まって、そこから徐々に『山岸~』の撮影に移行していったんですが、なかなかあの頃の感覚を取り戻すのが難しかったです」と、異様なテンションの山岸を演じる苦労を明かした。
連続ドラマの放送時の反響を聞かれると、「面白がってくれていたと思うんですけど、僕がどこで、何を発言しても(周囲に)イラつかれるんです。『うわ、山岸出た~!』みたいな(笑)。そんなつもりは全くなくて、シリアスな話をしていても、やっぱりそういう風に捉えられてしまうっていうのはありましたね。
朝撮影現場でニコニコしながら『おはようございます!』って言うだけでも、枝見(洋子)プロデューサーから『ムカつく』って言われたり(笑)。そんな感じで、山岸のせいで(本心を)信じてもらえない日々が続きましたね」(太賀)と、山岸という役どころによってまさかの被害が生じていたことを暴露。
一方で、「この作品をやる前と後では、反響が違いましたし、そういう意味で自分を引っ張ってくれた役だと思うんですよね。あの時この役をやっていなかったら今とは違う状況でしょうし、転機になった作品なのかなと思います」(太賀)と、役柄への思い入れを語った。
そんな山岸と自身の共通点については、「最初に台本を読んだ時の印象は『とんでもないヤツだな』という感じだったんですが、読み込んで理解していくうちに『わりと近いかも』と思う時もあって。具体的には難しいんですけど、掘り下げていくとどこかぶつかるところがあるような気はしましたね」と分析。
また「演じているうちに『あ、こういう要素があったからこの役をやってるんだろうな』と気づいたというか。そういうことも見据えて宮藤さんは脚本を書いているんだな~と思うと、宮藤さんに本質を見られているようでちょっと怖くなったりもしました(笑)」と、脚本を務めた宮藤の観察眼に敬服していた。
連続ドラマで名言を連発していた山岸だが、今回のドラマで気に入っているせりふについては「Huluのことを“フルー”って言い続けるくだりがあるんですが、その短い言葉の中に、ものすごいインパクトと破壊力があるなと思って(笑)。
見終わった後に『フルーって…』と尾を引く感じはありますね。なぜそう読んでしまったのか、それに疑いが無かったのかという…」と、本作でも健在の“山岸語録”をアピールした。
7月2日(日)「ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編」(日本テレビ系)放送終了後より、Huluにて独占配信(全4回)