コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、イケメンすぎる彼氏をもった彼女の戸惑いや苦悩を描いた漫画『春色と恋わずらい』をピックアップ。
作者である藤沼みすずさんが5月7日にTwitterに本作を投稿したところ、17万を超える「いいね」が寄せられ大反響を呼んでいる。この記事では、藤沼みすずさんに作品のこだわりなどについてインタビューをおこなった。
新生活は楽しいだけじゃない…幼馴染カップルのじれったい恋模様に「まさに神作」
ど田舎で育った幼馴染カップルの祥太郎と茉千は都会の同じ大学に進学し新生活を始めたが、茉千には1つ気がかりなことがあった。それは彼氏である祥太郎がかなりのイケメンということだ。環境の変化に困惑しつつもそれなりに大学生活を楽しんでいた茉千だったが、とあるサークルの飲み会で2人が釣り合っていないというような悪口を友達に言われているを聞いてしまう。
ショックを受けた茉千は、イケメンの祥太郎に釣り合う女になれるよう一生懸命努力した。しかし、肝心の祥太郎の反応はイマイチで、心が離れてしまったのではないかと不安がどんどん大きくなるばかり。
そんなある日、SNSで祥太郎が女の子と2人で写っている写真を目にしてしまう。不安が爆発した茉千が隣の家に住む祥太郎にこれまでの不安など思いの丈を伝えると、祥太郎は茉千をぐっと抱き寄せ…。
環境の変化によって起きる戸惑いや恋のすれ違いを描いた本作。Twitter上では、「まさに神作」「尊すぎる」「祥ちゃんイケメンすぎて…」「2人の空気感好き」「ドキドキが止まらない」「お似合いカップル」などのコメントと共に「昔の自分に読ませたい」「昔の自分を思い出した」など反響のコメントが寄せられ、話題を集めている。
まるで同じ世界線にいるかのようなセリフ運びができたら 作者・藤沼みすずが語る創作の背景とこだわり
――Twitterで『春色と恋わずらい』を公開後、17万以上の「いいね」とともに大きな反響が寄せられています。今回の反響について藤沼さんの率直なご感想をお聞かせください。
たくさんの人に見ていただけて有難いとともに、己の力量以上の反響をいただいてしまったようで恐れ慄いています。
――『春色と恋わずらい』を創作したきっかけや理由についてお聞かせください。
王道の恋愛漫画をちゃんと描けるようになりたいです、というのを前々から担当の編集さんにお話していて、読切を描くにあたってそれにチャレンジしてみた形です。
――ド田舎から一緒に上京してきた幼馴染カップルの祥太郎と茉千、それぞれのキャラクターはどのようにして生まれたのでしょうか?
まずもって顔の良いキャラクターを作りたい気持ちがあり、それに合わせて周りの設定などを肉付けしていきました。環境の変化で戸惑うというのは誰しも経験することだと思うので、そういう経験を経て、若い2人がもっとより良い何かを築けるといいなと思って全体を制作しています。
――本作の中で藤沼さんが特に気に入っているシーンやセリフがあれば理由とともにお聞かせください。
私個人としては、祥太郎が長々と貯金をしているという設定が割と好きです。恋愛漫画的にはやや突飛な行動かもしれないのですが、些細な何かを我慢して溜めていたんだろうし、健気というか、すごく根底に愛情を感じる行動だと思うので、そういうのは客観的に好みだな〜と思います。
――藤沼さんは本作以外にも、『しかくいアナタをまるくして』など多くの恋愛漫画を描かれていますが、創作全般においてこだわっていることや意識していることがあればお聞かせください。
特にこだわりはないのですが、基本会話劇が好きなので、掛け合いが面白かったりかわいかったり、まるで同じ世界線にいるかのようなセリフ運びができたらすごく理想的だなと思って作ってはいます。そのせいでセリフ量が増えてしまうので、読み易さもちゃんと考えられるようになりたいです。
――最後に作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
ここまで読んでくださりありがとうございます。面白いなと思ってもらえるよう、また頑張って何か作れたらと思いますので、お手隙のお供にどうぞよろしくお願いします…!