コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、喋るインコとストーカー女達が1人の男性をかけて歪んだ愛憎劇を繰り広げる漫画『インコちゃんは伝えたい』をピックアップ。
作者である影山凌空さんが5月9日にTwitterに投稿したところ、4.2万以上の「いいね」が寄せられ反響を呼んだ。この記事では、影山凌空さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについてを語ってもらった。
好きな男性の前ではかわいくいたい…歪んだ愛だらけの本作
タケルのもとで飼われているインコのピョーちゃんは喋りも達者で人間味に溢れている。今日もタケルに変な女性が寄り付かないよう、タケルと関わる女性には威嚇を続けていた。ある夜、最近タケルと仲良くなった女性・寺田に嫉妬し部屋を飛び出したピョーちゃんは公園である女性・ヒカリと出会う。
意気投合したヒカリとピョーちゃんだったが、ヒカリがタケルの幼馴染と知り、一気に敵意むき出し。しかも驚くべきことにヒカリは夜な夜なタケルの家に侵入しては写真に収め続けるストーカーだったのだ。
ある日、寺田が余りもののごはんをタケルに渡そうと家に上がり込んでいると、チャイムが鳴る。そこには、ピョーちゃんから敵意を向けられて逃げ帰ったヒカリが立っていたのだ。寺田とヒカリ、さらにピョーちゃんとタケルに想いを寄せる3人が一堂に会することとなってしまい…。
女性の好きな男性に良く思われたいという気持ちや恋敵に向ける敵意など人間らしさをリアルに描いた本作。Twitter上では「モテるのも大変」「ここからどうなるの?」「ピリピリする」「この物語ヤバいやつしかいない」「控え目に言って最高」など反響のコメントが寄せられ、話題を集めている。
Twitterの性質に合わせて短くスパッと終わるように意識した創作を 作者・影山凌空さんが語る創作の背景とこだわり
――『インコちゃんは伝えたい』を創作したきっかけや理由があればお聞かせください。
喋るインコの動画を見たのがきっかけです。そこからなにか漫画にできないかと思い、インコが主人の為に頑張る話を考えました。
――本作では、インコの飼い主でもあるタケル君に対し歪んだ愛を見せる女性たちの愛憎劇が印象的ですが、創作する上でこだわった点や意識した点があればお聞かせください。
寺田には悲しい過去が、ヒカリは好きな人に殺意を抱いてしまい幸せになれない…などただのストーカーでヤバい奴にならないように少し同情してしまうようなキャラ作りを意識しました。
――本作の中で影山凌空さんが特に気に入っているシーンやセリフがあればお聞かせください。
第1部の最後インコのピョーちゃんとストーカーの寺田が電話で喧嘩するシーンが気に入ってます!インコと陰子をかけてタイトル回収できたのもお気に入りです。
――影山凌空さんは本作以外にも『ムカつく部長が実は神上司でした』などストーリー展開が早くテンポの良い作品を多く創作されていますが、創作全般において意識していることや気を付けていることがあればお聞かせください。
基本的にTwitterに投稿しているものなのであまり長くならないようにできるだけ短くスパッと終わるように意識してます。その分内容が薄くなってしまうのが難しいところです…。
――影山凌空さんの今後の展望や目標についてお聞かせください。
いつかは単行本を出してみたいです!その為に沢山頑張ります!
――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
心動かせるような漫画を描けるよう頑張っていきますのでこれからも応援よろしくお願いいたします!!