イッセー尾形コメント「キラキラした可能性をいろいろ投げ掛ける作品にしたい」
滑稽でもあるし辛練な内容でもあるけど、一回壊れたものが思いもよらない形で再生していく、そういうキラキラした可能性をいろいろ投げ掛ける作品にしたいですね。きっとご覧になる人たちによって見方が変わるかもしれない作品かなと思います。
3年前とくらべて濃度が上がっている分、頭で考えることと体を使うことが増えて疲れますが(笑)、この3年という時間も作品に反映させていきたいです。小日向さんも大泉さんも3年ぶりに共演できてすごく楽しいです。人となりがお互いに分かっている分やりやすく、配役がそれぞれに合っているなと改めて思います。
大千穐楽に向けて新たな発見もあると思うので、1ミリ1ミリがんばりたいです!
小日同文世コメント「三人三様を楽しんでみてもらえたら」
3人が元気でそろったってことがやっぱりうれしいです。3年前の初演はセルジュの役どころを生真面目な人として捉えていたので、貶されることに対してものすごい反発心やマルクに対してもっと神経質だったんですが、今回はもう少しラフな感じに役作りして、気持ち的にすごく楽になれました。
初演は本当に大変で余裕がなかったんですが、今回はイッセーさんの表情を見ていたり、大泉くんとせりふを交わす時に余裕ができて楽しいですし、年齢を重ねたことで役に対しての力が抜けた分、見え方もだいぶ変わっている気がします。
3年越しに稽古をしてそれぞれが役を楽しんでできている部分があると思うので、三人三様を楽しんでみてもらえたらと思います!
大泉洋コメント「話し合いながら創っていく作業は、役者にとっても大切な時間」
3年ぶりにまた同じメンバーで芝居ができることに幸せをかみ締めながら稽古しました。
前回の公演の時よりも深く解釈できた部分もあり、3年前とは明らかに違う「ART」になりました。イヴァンという役もさらに深めることができたと思うし、3年前とはみんなビジュアルも含めていろいろと変わっているので(笑)、初演を見た方も違いを楽しんでいただけるかと思います。
演出の小川さん、イッセーさん、小日向さんと、芝居を作っていく過程は相変わらず居心地が良くて幸せな気持ちでした。1時間半の舞台を1カ月稽古して「せりふの一言一言にどういう背景があるのか」っていうことを話し合いながら創っていく作業は、役者にとっても大切な時間だなと思いました。
今回は東京から始まって、大阪、福岡、愛知、松本と巡るので、いろんな土地で「ART」がどんなふうに受け入れられるのか楽しみです。