“インディ・ジョーンズの父”も登場
3作目の「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」は1989年に公開。この作品では、インディの過去を知ることができる。ヘビが嫌いになった出来事、トレードマークである帽子とムチのキッカケ、さらには“インディアナ”という名前の秘密も明らかに。
さらにインディの父親も登場。元々、「007」シリーズを意識してこのシリーズが作られたと言われているが、その「007」のジェームズ・ボンドを演じたショーン・コネリーが父親を演じるというところに、ルーカスとスピルバーグの熱い思いを感じる。同じ考古学者でも、世界中を飛び回るインディと書斎派の父親との対比を見るのも面白い。好みの女性のタイプは似ているようだが…。若き日のインディをリバー・フェニックスが演じたのも大きな話題となった。
物語は、キリストの聖杯を巡って、ナチスと再び激しい争奪戦が展開される。インディの父親は“聖杯”に関しての権威で、生涯をかけて聖杯の謎に挑んできた。だからこそ、ナチス側が重要人物とみなし、書斎から連れ去っていった。
4作目では初代ヒロイン“マリオン”が再登場
そして4作目の「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」。こちらは前作から19年ぶり、2008年に公開された。前作まではナチスが敵だったが、1957年の東西冷戦時代ということで敵は“ソ連”KGBスパイのスパルコ(ケイト・ブランシェット)たち。南米アマゾンの山奥に眠る、神秘的なパワーを持つ秘宝“クリスタル・スカル”を巡って、ソ連の精鋭部隊と争奪戦が繰り広げられる。
この作品でインディが冒険を共にするのは、マット・ウィリアムズという“謎の青年”。のちに、彼はインディの息子、ヘンリー・ジョーンズ三世であることも判明した。ちなみに、シリーズ最新作では彼の“その後”も明らかになるという。
もう一つ、本作で“インディ・ジョーンズ”シリーズのファンを喜ばせたのが、第1作「レイダース」のヒロイン・マリオンが再登場したこと。年齢を重ねながらも当時のキャラそのままで、点と点がつながる感覚を覚えた。
5作目となる最新作が公開されるまであと約1カ月。過去4作を細かい部分までチェックしてみると、新たな発見があるはずだ。
◆文=田中隆信
https://www.disneyplus.com/ja-jp/franchise/indiana-jones
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