桜井玲香「笑いが堪えられなくて大変でした」
――収録中に起きた面白いエピソードなどありましたら教えてください。
小池:中川くんが本当にお笑いマニアでびっくりしましたし、ゲストで来た芸人さんに話し掛けていて頼もしいなと思いました。私はボキャブラ世代の芸人さんたちをよく見ていたので、新しい方々で分からない方もいたのですが、桜井ちゃんや中川くんにいろいろ教えてもらいました。こうやって世代が変わっていくんだなと物悲しさも感じながら、お母さん役としては勉強していかなければいけないと思って撮影に臨みました。
桜井:撮影中のたまり場などで芸人さんのお話を聞く機会があって、それを聞いた上でお芝居すると、笑いが堪えられなくて大変でした。
小池:スタッフさんのお笑い愛もすごかったです。総合演出の女性の方もお笑いファンなので、ちょっとしたネタの言い方にも「違います!」とすぐ指摘が飛んできて。芝居のダメ出しよりネタ指導の方が多かったのではないかと思いました(笑)。
中川:ドラマ中に含まれるギャグなども(小池演じる)恵美さんが振り切ってやっていて、僕はそれを笑わずに一歩引いている、という役どころだったのでつらかったです(笑)。
中川大輔「お笑い好きならぶち上がるような方々が出演」
――中川さんがお笑いマニアということですが、今回の共演で興奮した芸人さんについて教えてください。
中川:まだゲストの方が全員は明かされていないので詳しくは言えないのですが、本当にレジェンドからマニアックな方々まで出てくださっています。僕はラジオ好きでもあるのですが、ラジオスターの方々もたくさん出てくださって、本当にお笑い好きならぶち上がるような方々が出演してくださっています。
小池:撮影中に中川くんが会いたい芸人さんがいるというのを話していて、実際にその方とお会いした時に「キャー!!」って叫んでいました。しかもちょっと半泣きで、記念撮影までしていました(笑)。
――これまでのドラマと比べて、演じるのが難しかったことなどはありましたか?
小池:振りがあって最後に落とすというような感覚は、ドラマのコメディーでもあまりないので、そのさじ加減みたいなものは演じていて難しかったです。私たちが演じる福池家は「スベっている」と言われるのが一番嫌な家族なので、そうならないように脚本に沿って、なるべく口調を変えないで演じようと意識しました。芸人さんが紡ぐ言葉には絶対意味があると思うので、自分の言いやすいように変えてはいけないとすごく気を付けました。
中川:普通だったら「ニコっと笑う」と書いてある部分が「二パっと笑う」と書いてあるなど、芸人さんのセンスがト書きにも表れていましたし、脚本を書いてくださる芸人さんによって表現の仕方が全然違うなと感じました。
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